【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における5月5 日時点の大口投機家の売り越しは387万9358枚となり、前週の390万1081 枚から縮小した。取組高合計は4976万5474枚となり、前週から71万3815 枚(1.5%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.9%増、債券 合計が1.2%増、為替合計が0.4%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 4.0%増、エネルギー合計は2.5%増、金属合計は0.5%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買いが新規売りを 上回って売り越しを縮小、債券で手じまい売りが買い戻しを上回って売り越しを拡大し た。為替は新規買い、買い戻しが入って売り越し(ドル買い)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米国がイランに和平案の覚書を提示し、戦争終結期待が高まった。ただイラ ンは覚書を過度で非現実的な内容とした。国営イラン通信(IRNA)は10日、イラ ンが回答を送付したと報じたが、詳細は示されなかった。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が6万1738枚売り越し(前週10万 2059枚売り越し)、ユーロは3万2202枚買い越し(同3万5712枚買い越 し)、英ポンドは6万3908枚売り越し(同6万0639枚売り越し)となった。ユ ーロは新規売りが新規買いを上回って買い越しを縮小した。 商品市場では、原油が米イランの戦争終結期待が圧迫要因になったが、ホルムズ海峡 での衝突が下支えになった。金は米イランの戦争終結期待が支援要因になったが、イラ ンの回答待ちで上げ一服となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が17万8786枚買い越し(前 週19万1911枚買い越し)に縮小した。手じまい売り、新規売りが出た。ニューヨ ーク金は16万3303枚買い越し(同15万9571枚買い越し)に拡大、ニューヨ ーク・プラチナは1万7785枚買い越し(同1万8550枚買い越し)に縮小した。 金は買い戻しが手じまい売りを上回り、プラチナは手じまい売りが買い戻しを上回っ た。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが43万3384枚買い越し(前週34万 0740枚買い越し)、大豆は23万2198枚買い越し(同19万3939枚買い越 し)に拡大した。コーンは新規買い、買い戻しが入り、大豆は新規買いが新規売りを上 回った。前週のコーンは、原油安が圧迫要因になったが、好調な輸出や米産地の低温を 受けて下げ一服となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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