【これからの見通し】ドル円が介入警戒水準に達する、米CPIの強含みや流動性少ない時間帯に注意

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】ドル円が介入警戒水準に達する、米CPIの強含みや流動性少ない時間帯に注意

 東京市場でドル円は157円台後半へと水準を上げてきている。東京午前のベッセント米財務長官と片山財務相の会談は、「日米連携の確認」という儀礼的な内容にとどまり、市場に対してはむしろ強力な円安阻止の姿勢が示されなかったとの印象を与えているようだ。円相場はじりじりと円安方向に動いている。連休前の4月30日や連休中1-6日にはそれぞれ5兆円規模の介入実施があったとの推計が報じられており、今回の円安・ドル高局面でも実弾介入実施が警戒される状況となっている。

 足元では日本時間午後3時前に157.70台から一気に156.78付近まで急落する動きを示した。政府日銀が158円手前で円安阻止のシグナルを発したとの思惑が市場に広がっている。

 これまでの経験則によると、注目イベントや市場流動性の少なくなるタイミングなどに急激な円高の動きがみられた。東京市場とロンドン市場との変わり目、NY後半などが流動性が細る時間帯となる。また、ベッセント米財務長官を交えた夕食会前後や米CPIなどのイベントドリブンの介入実施となる可能性も排除できないだろう。

 日本時間午後9時30分に4月米消費者物価指数(CPI)が発表される。前年比の予想は+3.7%(前回+3.3%)、コア前年比+2.7%(前回+2.6%)などといずれも前回から伸びが加速する見込み。結果がより一層の上振れを示す場合には、ドル買いとともにドル円が再び介入警戒水準に達する可能性があり注意したい。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、上記の米CPIのほかにドイツZEW景況感指数(5月)、南ア雇用統計(2026年 第1四半期)、南ア製造業生産高(3月)、インド消費者物価指数(CPI)(4月)、メキシコ鉱工業生産指数(3月)などが予定されている。

 発言イベント関連では、NY連銀総裁、独連銀総裁、NZ中銀総裁などが「不確実性が高まる時代における金融政策」に出席、チャーマーズ豪財務相が政府予算案を発表、ドレンツ・スロベニア中銀総裁が金融会議に出席、グールズビー・シカゴ連銀総裁が会議に出席する予定。米10年債入札(420億ドル)が実施される。市場はベッセント米財務長官発言に注目しており、高市首相との会談や片山財務相、赤沢経産相らと会談に関連した報道に注意したい。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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