中東地政学リスクで原油急騰・ドル買い優勢、ポンドは英政局不安で下落=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
中東地政学リスクで原油急騰・ドル買い優勢、ポンドは英政局不安で下落=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。米国とイランの合意に暗雲が広がるなかでNY原油先物が101ドル台まで再び上昇している。米10年債利回りは一時4.43%台に上昇。有事のドル買い圧力が支配的になっている。ドル円は東京終盤に157.75付近まで買われたあと、一気に156.78付近まで急反落。介入警戒感が高まった。しかし、すぐに157円台に買い戻されるとロンドン時間には157.60台まで再び上昇している。ユーロドルは1.17台後半から前半へと軟化、ポンドドルは1.36台から1.35付近まで下落した。英政情不安によるポンド売り圧力も加わった。スターマー英首相に退陣圧力が広がっているとの見方で、英30年債利回りは1998年以来の高水準に上昇。英株が下落。いわゆる英国売り商状となっている。ただ、足元では下げ一服。英首相は辞任について再三否定している。クロス円は、東京終盤の円買いの影響が残り、前日比円高水準で推移している。ユーロ円は184円台後半から185円付近、ポンド円は212円台後半から213円台前半で取引されている。欧州株や米株先物・時間外取引は総じてマイナス圏で推移。ポンド安圧力や円高警戒を交えつつも、ドル買い基調が鮮明になっている。

 ドル円は157円台半ばでの取引。東京市場では買いが優勢だった。157.20付近を安値に157.75付近まで買われた。中東情勢の緊迫化を受けた有事のドル買い圧力がみられた。しかし、日本時間午後3時前には突然156.78付近まで急落する場面があった。市場には介入への緊張感が広がった。しかし、すぐに157円台に買い戻されると、ロンドン序盤には157.60台まで反発。ほぼ下に往って来いとなっている。

 ユーロドルは1.17台前半での取引。東京朝方の1.1788付近を高値に、ほぼ一方通行で下落している。ロンドン序盤には安値を1.1735付近に更新した。ユーロ円はドル円とともに上下動。185.46付近まで買われたあと一気に184.74付近まで急落した。その後は185円台を回復したが、上値は前日NY終値付近で抑えられている。対ポンドではユーロ買いが優勢。

 ポンドドルは1.35台前半での取引。東京早朝の1.3615付近を高値に、その後は売りに押されている。ロンドン序盤には1.3502付近まで安値を広げた。その後は1.3550付近まで買い戻されるも、再び上値重く推移している。ポンド円はドル円とともに急落した。東京午前の214.21付近を高値に一気に213円台割れまで下落。その後213円台後半に反発も、再び安値を212.75付近まで広げた。足元でも213円台半ばでは上値を抑えられている。ユーロポンドは0.8652付近から一時0.8698付近まで上昇。全般にポンド売り圧力が広がっている。英地方選での与党・労働党の大敗を受けて、スターマー英首相に退陣圧力が強まっている。首相自身は退陣を否定しているものの、市場の不安感は強まっている。英債利回りが急上昇、英株売りなど英国売りの様相を呈している。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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