イラン情勢への期待でドルに戻り売り ドル円も伸び悩む=NY為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
イラン情勢への期待でドルに戻り売り ドル円も伸び悩む=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、序盤はドルの買い戻しが優勢となり、ドル円は159円台で推移していたが、後半になってドルが戻り売りに押され、ドル円も158円台に伸び悩んでいる。

 原油と米国債利回りが下げに転じ、原油相場は一時96ドル台に下落。特段の具体的な材料は見当たらなかったが、イラン情勢を期待した動きが再び出ていた印象。米国とイランが戦闘再開の回避を模索する中、イランは米国から提示された最新の和平案について、両国の溝を一部埋める内容だとの認識を示していた。

 また、英FT紙がルビオ米国務長官のインタビューを伝え「イランとの合意について前向きな兆候がある」と述べていた。米国が提示した最新の和平案をイランが検討する中、交渉仲介国パキスタンの代表団がイラン入りする見通しだという。

 ただ、160円を視野に入れた展開は継続している。

 ユーロドルは前半に1.15ドル台に下落していたが、1.16ドル台に戻す展開。一方、ユーロ円は184円台で上下動している。100日線と21日線の間での膠着した展開に変化はない。

 200日線から下放れる展開を続けているユーロドルだが、ECBが予想を下回る利上げに留まれば、ユーロは圧迫される可能性があるとの指摘が出ている。この日発表のユーロ圏のPMIが弱い内容だったことで、ECBが予想通りの利上げを実施するかどうかに疑問が生じているという。短期金融市場では、ECBの年内2回の利上げを織り込んでいる。ただ、ECBが景気に配慮した場合、それが1回に留まるリスクがあると指摘。

 また、米国とイランの和平合意がなければ、ユーロは今後数週間で1.15ドルに達すると予想。合意があったとしても、ユーロ圏の成長鈍化により、ユーロは年内に1.20ドルに達することはないと見込んでいるようだ。

 ポンドドルは一時1.33ドル台に値を落としていたが、1.34ドル台の戻す展開。200日線が1.34ドル台前半に来ていたが、その水準を挟んでの一進一退が続いている。一方、ポンド円は213円台で上下動。21日線と100日線の間での推移が続いている。

 本日は5月の英PMIが発表になっていたが、弱い内容となっていた。ストラテジストは、本日の英PMIがポンドへの逆風を浮き彫りにしていると指摘。イラン紛争と英政治が企業の信頼感を圧迫し、13カ月ぶりの低水準に低下していた。

 今回の英PMIには、明かに政治的不確実性のプレミアムも加わり、それはポンドのマイナス要因に追加され、エネルギーショック以上だと述べている。同ストラテジストはまた、英中銀が直面するスタグフレーションの束縛が急激に強まっている点も指摘している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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