経済統計解説=米国とユーロ圏でPMIに明暗、消費国は景気後退へ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 4月の豪雇用統計で、雇用者数は前月比1.86万人減となった。失業率は4.5%
まで上昇し、雇用環境は悪化している。物価高や金融引き締めが重しとなっている可能
性が高い。労働時間が増加していることからすれば、雇用を削って企業活動を維持しよ
うとしている印象だ。ホルムズ海峡の封鎖が続くと、この傾向がより鮮明となるだろ
う。
 5月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)・速報値は47.5まで低下し
た。製造業、非製造業それぞれ低下しているが、非製造業は46.4まで低下し、悪化
が目立つ。PMIは国内総生産(GDP)に先行する傾向があり、総合指数の下振れは
4−6月期から景気後退が始まる可能性を示唆する。
 5月の米総合PMIは51.7と、前月から横ばいだった。非製造業は50.9まで
やや低下した一方、製造業は55.3まで上昇した。製造業PMIは2022年5月以
来の高水準。世界最大級の産油国である米国はホルムズ海峡の封鎖によるエネルギー高
に耐性を示しており、PMIが下振れするユーロ圏とは対照的。エネルギー高が続く
と、この傾向はより鮮明となるだろう。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。