石油週間展望=NY原油は半値押し達成、押し目底となるか否か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [5月25日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)    5 月 18 日〜 5 月 22 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限  100,000   100,000(18)   100,000(18)  100,000         ±0
灯  油  先限  105,000   105,000(18)   105,000(18)  105,000         ±0
原  油 10月限  87,690    90,570(18)    84,560(21)   85,990      -1,530
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                                       5 月 18 日〜 5 月 21 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値     安 値     終 値   前週末比
  NY原油   7 月限    101.74   105.21(18)   95.76(21)  96.35      -4.67
ブレント原油   7 月限    109.75   112.72(18)  102.17(21) 102.58      -6.68
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22日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 159.09 前週末比 0.67円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油7月限は4月30日の高値103.78ドルから
5月6日に86.13ドルまでの下げ幅に対する61.8%戻し(97.04ドル辺
り)はすでに達成しているが、78.6%戻しの100ドルちょうどはまだ達成してい
ない。仮に100ドルの節目を上抜けた場合、全値戻しとなる前述の103.78ドル
が次の上値目標となりそうだとした。

【NY原油は下げ止まらない場合、90.21ドル辺りが次の下値目標】
 ニューヨーク原油7月限は前回の当欄で記した全値戻しの103.78ドルを上回
り、18日に105.21ドルまで戻り高値を更新したものの、その後は大きく崩れ
て、21日には95.76ドルの安値を付けた。その後は戻して、本稿執筆時点の22
日午後には97ドル台前半で推移している。17日が新月だったが、今回は「新月天
井」となった可能性が高まっている。6日の安値である86.13ドルから前述の高値
105.21ドルまでの上げ幅に対する半値押し(95.67ドル)をほぼ達成後に戻
す展開となっており、このまま押し目底を付けるか否かが目先の焦点となる。日柄的に
は取引日ではないが、23日が上弦となるため、31日の満月に向けての上昇相場の押
し目底となる可能性も十分にあろう。ただ仮に下げ止まらない場合は61.8%押しの
93.42ドル、78.6%の90.21ドル辺りが次の下値目標となる。

 材料的には、トランプ米大統領が高値を付けた18日の引け後にイランへの攻撃計画
を一時停止すると発表したことで崩れ始め、その後、同大統領が「イランとの協議が最
終段階にある」と語ったことでさらに崩れた。しかし実際はイランの高濃縮ウラン保有
や最終合意草案に対する認識のズレで不透明さを増しており、すぐに合意できるような
状況ではない。ただ、濃縮ウラン問題とホルムズ海峡封鎖問題が二大焦点となっている
ことには間違いなく、今後はこれらの問題解決にどのような進展があるかが注目点とな
る。一方でトランプ米大統領は何度も攻撃する可能性を示唆しているため、引き続き同
大統領の言動に翻弄されやすい状況が続くだろう。

 イランの石油輸出は同国の国内総生産(GDP)の15〜20%を占めており、ホル
ムズ海峡封鎖以前は日量210万バレルを輸出していた。これが封鎖以降は輸出は4分
の1程度まで落ち込んでいることが想定されている。もちろん、イラン一国だけでな
く、中東湾岸産油国の輸出全体が落ち込んでいるため、ホルムズ海峡が平常に通航でき
るようにならない限り、原油の供給懸念が続くことになる。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は5万ドル台で過去最高値を更新する
展開。
 ドルインデックスは99ポイント台前半で高値もみ合いの様相となっている。
【OPECプラス、7月に日量18万8000バレルの増産を検討か=関係者】
 石油輸出国機構(OPEC)プラスは、6月7日に会合を開くが、ロイター通信が関
係者の話として伝えたところによると、7月の産油量を日量18万8000バレル引き
上げることが検討されているという。
 アラブ首長国連邦(UAE)がOPECを脱退したことで、現状の有志国はサウジア
ラビア、イラク、クウェート、アルジェリア、カザフスタン、ロシア、オマーンの7カ
国となっている。

【東京原油のテクニカル分析】
 東京原油の6番限である10月限は9万円の節目に跳ね返される形で下落も直近は
21日移動平均線であり、8万5000円の節目にも近いボリンジャーバンドの中心線
(8万5320円辺り)と1シグマ(8万8430円辺り)を挟んだもみ合いとなって
いる。

【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油7月限もボリンジャーバントの2シグマ(98.31ドル辺り)近
辺の高値から2営業日陰線を付けて急落。直近は100ドルの節目を割り込み、ボリン
ジャーバンドの中心線(96.52ドル辺り)を試した。

 ブレント原油7月限もチャートの形は似ているが、110ドルの節目に近いボリンジ
ャーバンドの1シグマ(110.37ドル辺り)から反落して、ボリンジャーバンドの
中心線(101.45ドル辺り)や100ドルの節目が視野に入っている。

<当面の予定>
25日【納会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油
       2026年6月限(東京商品)
   【休日】仏霊降臨祭の月曜日
   【休日】英スプリング・バンク・ホリデー
   【休日】米戦没将兵追悼記念日

26日【経済】景気動向指数 2026年3月改定状況(内閣府)
   【発会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油
             2026年12月限(東京商品)
   【経済】米住宅価格指数 2026年3月(連邦住宅金融局)
   【経済】米ケース・シラー住宅価格指数 2026年3月(S&P)
   【経済】米消費者信頼感指数 2026年5月(カンファレンスボード)

27日【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】中国工業利益 2026年4月(国家統計局)
   【経済】仏消費者信頼感指数 2026年5月(INSEE)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【工業】米週間石油統計(API)

28日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 5月17日-5月23日(財務省)
   【経済】貿易収支 2026年4月確報(財務省)
   【経済】仏生産者・輸入物価指数 2026年4月(INSEE)
   【経済】米国内総生産 2026年1-3月期改定値(商務省)
   【経済】米個人所得・支出 2026年4月(商務省)
   【経済】米耐久財受注 2026年4月速報値(商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米新築住宅販売 2026年4月(商務省)
   【工業】米週間石油統計(EIA)

29日【経済】労働力調査(失業率) 2026年4月(総務省)
   【経済】一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2026年4月(厚生労働省)
   【経済】鉱工業生産指数 2026年4月速報(経済産業省)
   【経済】小売業販売額 2026年4月速報(経済産業省)
   【経済】自動車生産・輸出実績 2026年3月(JAMA)
   【決済】プラッツドバイ原油 2026年5月限(東京商品)
   【経済】独雇用統計 2026年5月(連邦雇用庁)
   【経済】独消費者物価指数 2026年5月速報(連邦統計庁)
   【経済】仏国内総生産 2026年1-3月期確報値(INSEE)
   【経済】仏消費者物価指数 2026年5月速報(INSEE)
   【経済】米卸売在庫 2026年4月速報値(商務省)
   【経済】米シカゴ購買部協会景気指数 2026年5月(シカゴ購買部協会)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
   【納会】米改質ガソリン・ヒーティングオイル 2026年6月限(NYMEX)
    【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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