原油高でドル買い優勢、欧州通貨はユーロ安・ポンド高=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
原油高でドル買い優勢、欧州通貨はユーロ安・ポンド高=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、原油高と中東情勢の不透明感を背景にドル買いが優勢となった。NY原油先物は一時99ドル台へ乗せ、インフレ警戒や有事のドル買い圧力が継続。週末および米国の三連休を控え、米債市場が短縮取引となるなかで市場はポジション調整主体の神経質な地合いとなっている。ドル指数は前日NY終値近辺でもみ合いながらも底堅さを維持し、ドル円も159.15付近までじり高になっている。欧州通貨はユーロ売り・ポンド買いと明暗が分かれた。ユーロドルは1.16台割れへと軟化。独Ifo景況感指数が予想を上回る改善を示したものの買いは続かず、ECBの利上げ観測に伴う景気減速懸念が上値を抑えた。一方、ポンドドルは弱い英小売売上高にもかかわらず下値が堅く、前日の弱いPMIで消費不振を織り込んでいたことや、英政治リスクを背景に積み上がっていたポンド売りに調整が入った格好。ユーロポンドのクロス相場は軟調に推移している。このあとのNY市場では、三連休前のポジション調整圧力が続く見込み。日本時間23時の米ミシガン大消費者信頼感指数や、24時のウォーシュ新FRB議長の就任宣誓式といった重要イベントを控え、流動性が低下する中で突発的なヘッドラインや介入への警戒が続きそうだ。

 ドル円は159円台前半での取引。東京早朝の158.91付近を安値に堅調に推移している。159円台に乗せてからは神経質に振幅する場面があったが、ロンドン時間に入ると159.15付近に高値を更新し、その後も高止まりしている。高市首相と植田日銀総裁の定例会談が行われたが、金融政策に関するヒントは得られず、無風で通過した。

 ユーロドルは1.16付近での取引。東京早朝の1.1622付近を高値に終日売られている。ロンドン時間に入ってからは原油高とともに一段安となり、安値を1.1590台へと広げてきている。独Ifo景況感指数が予想外に改善したが、特段のユーロ買い反応は見られず。ドル高圧力に押されている。ユーロ円は東京午前の184.81付近を高値に、ロンドン時間に入るとユーロドルとともに下押しされている。足元では184.50付近へと軟化している。対ポンドではユーロが軟調。米三連休や週末を控えて調整に押されているようだ。

 ポンドドルは1.34台前半での取引。ロンドン朝方に1.3414付近まで下押しされた。英小売売上高のマイナス転換や公共部門純借入額が予想を上回るなどポンドにとっての悪材料に反応した。しかし、売りは続かず1.3439付近に高値を更新。その後は売買が交錯しており方向感に欠けた。ポンド円は東京早朝の213.31付近を安値に買われロンドン序盤には213.74付近に高値を伸ばした。その後は買いも一服して揉み合っている。ユーロポンドは軟調。0.8655付近から0.8638付近まで軟化している。この日の経済統計結果はユーロ買いとポンド売りを誘う材料だったが、逆方向に動いている。週末や米三連休を控えた調整圧力が勝っていたようだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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