今週の日経225先物は、前週後半の急伸に対する反動を意識しつつも、先高感が高まるなかで押し目狙いのロング対応に向かわせることになりそうだ。引き続きイラン情勢を睨んでの展開が続くことになろうが、トランプ米大統領は23日、イランとの和平合意に関する覚書についてほぼまとまると自身のSNSに投稿し、合意の最終的な側面や詳細については現在議論されているとしている。またイラン外交筋が、戦闘終結の覚書を締結できる段階にきているとメディアの取材に述べたとも伝わっている。 ホルムズ海峡の開放が期待されるなか、サンデー原油先物は1バレル=90ドル台を下回る場面もみられている。これを受けた初動反応となる週明けの東京市場では、日経225先物へのロングが強まる可能性がある。22日取引終了後のナイトセッションは、日中比60円安の6万3280円で終えているが、一時6万3810円まで買われる場面もあった。14日につけた6万3860円が射程に入っており、高値更新から上へのバイアスが強まる展開が意識されそうだ。 日経225先物は前週後半には連日で4ケタの上昇を演じ、25日移動平均線の突破からボリンジャーバンドの+1σ(6万2300円)を上抜き、+2σ(6万3960円)とのレンジに移行した。5月半ば以降の調整でバンドは収斂していたが、週後半の強い上昇で再び拡大傾向をみせており、ナイトセッションで+1σは6万2500円、+2σが6万4150円に切り上がってきた。+2σを射程に入れたトレンドが意識されることで、ショートカバーを誘うことになろう。 また、週足では+1σが6万1990円、+2σは6万5960円に位置している。短期過熱感が警戒されるが、日足の+2σを上抜いたとしても目先的なピーク感にはつながらないだろう。英フィナンシャル・タイムズは23日、米国とイランが停戦を60日間延長する方向で合意に近づいていると報じている。報道通りの状況になれば、買い遅れていたファンドも先物で手当てする動きに向かわせることが考えられる。 前週はソフトバンクグループ<9984>[東証P]のストップ高を交えた上昇が、2日間で日経平均株価を1300円超押し上げていた。同社は5月7日の高値6424円を更新し、一時6881円まで買われる場面もあった。昨年10月29日につけた上場来高値6923円が射程に入っており、高値更新となれば他のAI関連株への支援材料となろう。これが日経平均型を押し上げる一因となることで、先物市場でのロングを強めさせることになりそうだ。 25日の米国市場は、戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー)の祝日で休場となる。買い一巡後は祝日明けの米国市場の反応を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はあるものの、上値の重さからの短期的なショートは控えておきたい。ただし、イラン情勢が二転三転するようだと、前週の大幅な上昇に対する利益確定の動きが強まる展開も想定されるため、ロングを意識しつつも週初はスキャルピング中心の売買になりやすいだろう。 そのため、週足の+1σと+2σとのレンジとなる、オプション権利行使価格の6万2000円から6万6000円のゾーンを想定する。日足の+2σが位置する6万4150円辺りでは強弱感が対立するだろうが、冷静に押し目を拾うことになりそうだ。ただ、+2σ突破から上へのバイアスが強まり、+3σ(6万5800円)を捉えてくる展開では、いったんピーク形成が意識される可能性がある。 そのほか、米国では27日にセールスフォース、マーベル・テクノロジー・グループ の決算が予定されているため、半導体やAI(人工知能)関連株に影響を与えることになろう。さらに、28日にはベスト・バイ 、ギャップ など小売の決算が控える。前週はウォルマート が決算発表を受けて急落していた。さらに、同日には4月の個人所得や米連邦準備理事会 (FRB)の金融政策に与える影響が大きいとされる個人消費支出(PCEデフレーター)の発表も予定されている。これらを受けた米国市場の動向が注目される。 22日の米VIX指数は16.70(21日は16.76)に低下した。週間(15日は18.43)でも下げている。前週は18日に一時19.44まで急伸する場面もみられたが、その後は下げに転じており、25日線(17.91)、200日線(18.40)が上値抵抗線として機能していた。両線から下放れる形状をみせてきたことで、5月6日につけた16.18を下回ってくるかが注目される。週足では下向きで推移する52週線(18.25)に上値を抑えられる形で低下傾向を続けており、リスク選好に傾かせよう。 22日のNT倍率は先物中心限月で16.26倍(21日は15.98倍)に上昇した。週間(15日は15.98倍)でも上へのバイアスが強まった。20日には一時15.62倍まで下げており、25日線割れから-1σ(15.52倍)に接近する場面もみられた。しかし、ソフトバンクグループの急伸に加え、週末に指数インパクトの大きい半導体やAI関連株のリバウンドが強まったことで、25日線突破から+1σ(16.20)を上回ってきている。バンドが収斂する形でトレンドが強まりやすいタイミングのなか、+2σ(16.47倍)を意識したNTロングに振れやすくなりそうだ。 5月第2週(5月11日-15日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算で2週ぶりの売り越しであり、売り越し額は1739億円(5月第1週は1兆1349億円の買い越し)だった。現物は5572億円の買い越し(同1兆2351億円の買い越し)と7週連続の買い越しであり、先物は7312億円の売り越し(同1001億円の売り越し)と3週連続の売り越しだった。個人は現物と先物の合算で3332億円の買い越しと、2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で1234億円の売り越しとなり、2週連続の売り越しだった。 主要スケジュールでは、5月26日に米国5月コンファレンスボード消費者信頼感指数、27日に権利付き最終日、中国1-4月工業企業利益、28日に米国4月個人所得、米国4月個人消費支出、米国4月新築住宅販売件数、29日に4月完全失業率、4月有効求人倍率、4月鉱工業生産、米国5月シカゴ購買部協会景気指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 06月限 日経225 38172.67 TOPIX 2776.06 07月限 日経225 40004.61 TOPIX 2830.46 08月限 日経225 41368.58 TOPIX 3004.82 09月限 日経225 45016.28 TOPIX 3175.61 10月限 日経225 48779.14 TOPIX 3241.66 11月限 日経225 50323.66 TOPIX 3339.97 12月限 日経225 50536.54 TOPIX 3393.48 01月限 日経225 51525.23 TOPIX 3491.09 02月限 日経225 57045.65 TOPIX 3854.29 03月限 日経225 52909.45 TOPIX 3568.56 04月限 日経225 56572.89 TOPIX 3752.89 05月限 日経225 62628.64 TOPIX 3828.17 ◆日経225先物(日足) 始値 高値 安値 終値 前日比 26/06 05月22日 61510 63500 61020 63340 +1800 26/06 05月21日 59820 62080 59820 61540 +1840 26/06 05月20日 61050 61150 59340 59700 -1180 26/06 05月19日 60850 61840 60310 60880 +220 26/06 05月18日 61990 62190 60420 60660 -1380 終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示 ◇TOPIX先物(日足) 始値 高値 安値 終値 前日比 26/06 05月22日 3849.5 3908.0 3825.0 3894.0 +44.5 26/06 05月21日 3792.5 3880.5 3791.0 3849.5 +64.0 26/06 05月20日 3872.5 3877.5 3762.0 3785.5 -76.0 26/06 05月19日 3828.0 3881.5 3826.5 3861.5 +44.0 26/06 05月18日 3878.5 3889.0 3814.5 3817.5 -64.0 終値は取引所発表の「清算値(帳入値)」を表示 ●シカゴ日経平均 円建て 清算値 前日大阪比 05月22日(06月限) 63335 -5 05月21日(06月限) 62190 +650 05月20日(06月限) 61525 +1825 05月19日(06月限) 60670 -210 05月18日(06月限) 61545 +885 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額) 売り 前週末比 買い 前週末比 05月15日 176億円 -1421億円 2兆0418億円 -2636億円 05月08日 1597億円 -702億円 2兆3055億円 +1328億円 05月01日 2299億円 +128億円 2兆1726億円 -3540億円 04月24日 2171億円 +241億円 2兆5266億円 -1兆0836億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数) 売り 前日比 買い 前日比 05月20日 0株 -255万株 7億0242万株 -1161万株 05月19日 255万株 -9万株 7億1404万株 -1310万株 05月18日 265万株 -79万株 7億2715万株 -651万株 05月15日 344万株 -4万株 7億3366万株 -118万株 05月14日 349万株 -98万株 7億3484万株 -835万株 05月13日 447万株 -140万株 7億4319万株 -2620万株 05月12日 588万株 +0.7万株 7億6940万株 -185万株 05月11日 587万株 -2469万株 7億7125万株 -4293万株 05月08日 3056万株 -990万株 8億1419万株 -726万株 05月07日 4046万株 -601万株 8億2145万株 +778万株 株探ニュース
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