ゴム週間展望=短期は調整安場面、インフレ懸念は根強く長期は上昇トレンド

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [5月25日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)         5月18日〜5月22日
<国内>         始 値     高 値       安 値       帳入値    前週比
 26年10月限      414.6     418.0(19)    401.9(22)    405.7    -  7.5
 RSS先限      416.0      416.0(18)   408.0(22)    408.0     -  4.0
 TSR20    350.0      350.0(18)    350.0(18)    350.0       0.0
 上海9月限   17765    17895(19)   17390(22)     17665     -  180
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 159.09円  前週末比 0.67円安
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 【前週までのレビュー】長期での上昇トレンドは維持されているが、短期では過熱感
が強く、調整安場面になるとみた。
【短期的な調整安場面を継続も長期上昇トレンドは維持】
 JPXゴムRSS3号の活発限月10月限は、一代の高値を更新後、調整安場面とな
っている。10月限は、米国とイランの停戦協議の進展が鈍いことを背景とした原油高
を受けて、買いが先行、5月14日には、430.2円まで上昇し、一代の高値を更新
した。その後、上海ゴムの急落を背景に、22日に402円台まで水準を引き下げてい
る。
 米国とイランが戦争終結に向けた動きが最終局面に入っているとの報道がある。これ
が事実なら、短期的には原油価格の下落を背景に一段安となる可能性がある。ただ、戦
争が終結しても、すぐに原油高を背景としたインフレが収まる訳ではない。また、今年
の夏は、異常気象の可能性が高まっている。このため短期的に調整安場面となるが、長
期上昇トレンドは維持するとみる。
【スーパーエルニーニョ発生に注意】
 今年、10年ぶりに「スーパーエルニーニョ」が発生する可能性が高まっている。米
海洋大気局(NOAA)は14日、この夏にスーパーエルニーニョが発生する確率を3
7%と発表した。
 スーパーエルニーニョが発生すると、天然ゴムの主要生産地域である東南アジアで
は、高温乾燥となり、天然ゴム生育に必要な降雨が大幅に減少する。天然ゴム価格への
影響は、景気に依存するところもあるが、全般的に上昇しやすくなる。天然ゴム価格
は、すでに歴史的な高値圏にあることから、スーパーエルニーニョが発生の確率が高ま
った場合、上値を追うことになりそうだ。
【中国鉱工業生産が鈍化】
 18日に中国国家統計局から発表された4月の鉱工業生産は、前年同月比4.1%増
となった。だが、伸び率は前月の5.7%増から減速した。同時に発表された4月の小
売売上高は、同0.2%増となり、前月の1.7%増から減少している。また、1−4
月の不動産開発投資は、同13.7%減となっており、依然として中国の不動産不況は
続いているようだ。
【上海9月限は終値ベースでの1万7500元維持に注目】
 上海ゴムの中心限月の9月限は、調整安場面となっている。3月20日に1万581
0元まで下落後、同水準で支持されると、反発を開始。イラン情勢の緊張もあり、4月
7日に1万7000元に上昇、8日の停戦合意にもかかわらず、10日には1万732
5元まで上昇した。同水準で上値が重くなると、17日には1万6480元まで一時下
落した。だが、米国とイランの停戦協議が進まないと、再び地合いを引き締め、23日
には1万7560元まで上昇。27日に1万6970元まで押した後、原油高を手掛か
りに再び地合いを引き締め、5月14日には1万8395元の一代の高値を付けた。だ
が、1万8000元台の維持に失敗すると、20日には1万7270元まで下落する場
面があった。現状、終値ベースでの1万7500元割れは回避されているが、これが示
現されれば、調整色がさらに強まる可能性がある。
 その場合だが、3月20日の安値1万5810元から5月14日の高値1万8395
元まで上昇の半値押しとなる1万7100元〜1万7000元に注目したい。この価格
割を割り込むようなら、節目の1万6500元を目指すとみる。一方、反発に転じれ
ば、1万8000元台回復がポイントになる。これに成功すれば、一代の高値1万83
95元を試すことになる。
【東京ゴム活発限月の10月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の10月限は、軟調な展開になっている。4月下旬からの
値動きを確認すると、米国とイランの停戦協議が進まないことを背景に買い先行し、4
月22日からは一本調子の上昇となった。5月中旬には上海高も加わり、5月14日に
は430.2円まで上値を伸ばし、一代の高値を更新した。だが、その後は、上海ゴム
が反転したことから調整安場面となり、5月22日、402円台まで軟化している。
 売りが先行すれば、節目の400円が意識される。400円を割り込むと、特に目立
った支持線も見当たらないことから、節目の395.0円や390.0円を意識した展
開になる。一方、再び地合いを引き締めれば、410円台回復が最初の関門。これに成
功すれば、一目均衡表の転換線がある416円台や節目の420円が視野に入る。
【今週の注目ポイント】
 引き続き原油相場に注目したい。米国とイランの戦争終結への協議が最終段階に入っ
ているようだ。ただ、これまでも同協議は難航しており、再び長期化するようなら、原
油高から天然ゴム相場が再び地合いを引き締める可能性がある。
【相場予想レンジ】
 5月25〜29日のJPXゴムRSS3号10月限の中心レンジ予想は390〜42
0円前後。テクニカルの支持線395.0円(節目)、抵抗線は420.0円(節
目)。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
25日 ●香港、仏英スイス、米国休場
26日 米ケース・シラー住宅価格指数 2026年3月(S&P)
    米消費者信頼感指数 2026年5月(カンファレンスボード)
27日 政策金利公表(NZ準備銀行)
    中国工業利益 2026年4月(国家統計局)
28日 政策金利公表(南アフリカ準備銀行)
    米国内総生産 2026年1-3月期改定値(商務省)
    米個人所得・支出 2026年4月(商務省)
    米耐久財受注 2026年4月速報値(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米新築住宅販売 2026年4月(商務省)
29日 労働力調査(失業率) 2026年4月(総務省)
    鉱工業生産指数 2026年4月速報(経済産業省)
    小売業販売額 2026年4月速報(経済産業省)
       ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
    上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
    独雇用統計 2026年5月(連邦雇用庁)
    独消費者物価指数 2026年5月速報(連邦統計庁)
    米卸売在庫 2026年4月速報値(商務省)
    シカゴ購買部協会景気指数 2026年5月(シカゴ購買部協会)
    建玉明細報告(CFTC)
    ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。



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