【本日の見通し】中東情勢警戒続く、NZ中銀は据え置き見込み 中東情勢をにらみ、ドル高がやや優勢となっている。週末には合意が近いとの期待が広がった米国とイランの和平協議であるが、イラン側の強硬姿勢に対し、米中央軍はイラン南部の空爆を実施しており、協議がまとまるまで、まだ遠いとの思惑がドル買いを誘った。もっとも60日間の停戦を決めたうえでの各協議を行うなど、事態の進展に向けた動きが広がっているとの期待もあり、ドル高は限定的なものに留まっている。 この後も中東情勢をにらみながらの展開が続く。ドル円は介入警戒感もあって160円手前では売りが出る展開となっており、159円台半ばを超えてのドル買い円売りには少し慎重な姿勢が見られる。158円台後半から159円台半ばにかけてのレンジを中心に方向性を探る展開が続きそうだ。 ユーロドルは1.16台前半での推移となっている。中東情勢をにらんだドル買いと、ECBの早期利上げ期待を受けたユーロ買いが交錯し、大きな方向性が出ていない。この後も1.16台前半での推移が中心となりそうだ。 ユーロ円は185円台前半での推移となっている。ユーロドルがもみ合いとなる中で、ドル円がしっかりとした動きとなっており、ユーロ円の上昇につながっている。この後も基調は堅調と見られるが、185円台後半での買いには慎重姿勢が見られる。下がると買いが出る展開が見込まれる。 ポンドドルは1.3430ドル台まで売りが出た。中東情勢をにらんだドル買いが重石となっている。この後も戻りでは売りが出る展開が見込まれる。1.3470~1.3490ドルが上値抵抗水準と見られる。 ポンド円は214円台前半での推移となっている。対ドルでのポンド売りが重石となっており、ドル円のここからの上昇が一服するようだと、ポンド円はこの後も少し上値が重くなりそうだ。214.00円をしっかり割り込むともう一段売りが出る可能性がある。 豪ドルは本日の4月消費者物価指数が注目されている。前回は原油高もあって大きく上昇した。今回は少し伸びが鈍化する見込みだが、高い水準での伸びが見込まれている。予想を超えての伸びや、基調インフレ率の上昇が見られると、豪中銀の利上げ期待に繋がり、豪ドル高となる可能性がある。 NZドルは11時にニュージーランド準備銀行(RBNZ/中央銀行)金融政策会合の結果が発表される。政策金利は現行の2.25%での維持予想が大勢となっている。市場予想通り2会合連続での据え置きを決めた前回4月8日の会合では、声明で「今回の据え置き決定は、中期的なインフレ上昇リスクに先手を打って対応することによる潜在的な利益と、経済回復を不必要に抑制することによるコストとのバランスを取ったものとなる」と述べている。また同時に発表された議事要旨において、当局者らは先手を打って対応することで、いかにインフレ期待の上昇リスクを回避し、二次的な物価上昇圧力を抑制できるかについて議論したことが示されている。かなりタカ派な印象を与える据え置き決定となった。前回のこうしたタカ派な姿勢を受けて、今回の会合では20%程度の利上げ確率が織り込まれている。7月会合までに利上げが行われるとの見通しは80%を超え、年内に関しては3回の利上げをほぼ完全に織り込んでいる。今回の会合で金利が据え置かれたとしても、声明や、今回発表される四半期に一度の金融政策ステートメント(MPS)における経済見通しでタカ派姿勢が示されるかが注目される。前回2月のMPSはイラン紛争前ということもあり、今回は据え置き見通しが強いが、声明や金融政策報告で利上げへの姿勢を強く見せると、NZドル買いが強まる可能性がある。 MINKABUPRESS 山岡
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