原油相場が急落したが、金相場の上昇は見送られた。原油市場ではホルムズ海峡開放 の見通しが織り込まれたが、金市場では先行き不透明感への警戒感が強かった。第一に 本当に米国とイランの和平合意が可能なのか、第二に和平合意が実現しても維持できる のか、そして第三に原油安でインフレ環境は正常化するのかだ。各国金融当局者から は、イランを巡る和平合意が成立しても、インフレに持続的な影響が残る可能性を指摘 する声が目立つ。当然に原油高が進めばインフレ圧力は緩和するが、3ヵ月にわたる価 格高騰のショックを解消するための時間については、不確実性が大きい。少なくとも利 下げ対応が急がれる環境ではなく、まだ次の政策調整が利上げになるリスクが警戒され ている。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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