中東リスク警戒のドル買いは一巡、この後の一連の米経済指標待ちに=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、東京時間で高まった地政学リスクへの警戒がいったん緩み、為替は小動きに転じている。東京午後には、原油安・米債利回り低下・ドル安へと流れが反転したが、その背景には 「イランとパキスタンの首脳が戦争終結に向けた外交努力を協議した」との報道が伝わり、緊張の高まりに歯止めがかかったことが指摘される。米軍によるイラン軍事施設への攻撃と、イラン革命防衛隊のクウェート米軍基地への報復が相次いだことで一時は有事のドル買いが優勢となり、ドル円は159.65まで上昇した。しかしロンドン入り後は次のヘッドライン待ちとなり、159.38付近まで反落したあとは安値圏での揉み合いに。ドル高一服を受け、ユーロドルは1.1586から1.1610台へ、ポンドドルも1.3368から1.3410付近へと買い戻され、その後は値動き一服。原油先物は東京早朝の急反発(高値92.52)から上昇が一服し、足元では90ドル台後半へ小反落。米10年債利回りも4.53%から4.49%まで押し戻された。一方、欧州株は警戒感が続きマイナス圏で推移している。このあとのNY市場では、GDP改定値、個人所得・支出、PCE価格指数、新規失業保険申請件数、耐久財受注、新築住宅販売件数など多岐にわたる米経済統計が発表される。結果を見極めたいとのムードが広がっている。 ドル円は159円台前半での取引。東京市場ではドル買いが先行した。米国とイランの報復攻撃の応酬が有事リスクを高めた。原油高、米債利回り上昇とともにドル円は159.40台から159.65付近まで買われた。しかし、東京午後に入ると買いは一巡。イランとパキスタンの首脳が電話会議で戦争終結に向けた外交努力を協議したと報じられたこともあり、ドル売り圧力が広がった。ドル円はロンドン序盤にかけて159.38付近に安値を広げた。その後は米市場待ちもあって安値付近での揉み合いが続いている。 ユーロドルは1.16台前半での取引。東京早朝の1.1631付近を高値に、有事のドル買いに押され、東京昼過ぎには1.1586付近まで安値を広げた。その後は流れが反転し買い戻されている。1.16台を回復しての揉み合いとなっている。ユーロ円は東京朝方の185.50付近を高値に売りが先行。安値を184.90付近に広げた。その後は185円台前半へと下げ渋りも、足元では再び上値が重くなっている。対ポンドではややユーロ買いが優勢。引き続きECB当局者からは6月利上げの可能性が指摘された。 ポンドドルは1.33台後半での取引。東京朝方の1.3431付近を高値に、東京昼過ぎには1.3368付近まで下落した。その後は買い戻されて1.34台を回復する場面があった。ロンドン時間にはやや上値が重くなっており、1.34台を割り込んでいる。ポンド円は東京朝方の214.22付近を高値に売られ、一時213.33付近まで安値を広げた。その後は213.80台まで反発したが、ロンドン時間には上値が重くなり213円台半ばへと再び軟化している。ユーロポンドは0.8658から0.8671までの狭いレンジでややユーロ買い・ポンド売りとなっている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。