株価指数先物【寄り前】 引き続きソフトバンクグループにらみの展開

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 65800 +1240 (+1.92%)
TOPIX先物 3932.0 +38.0 (+0.97%) 
シカゴ日経平均先物 65745 +1185
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 28日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米軍がイランの軍事施設を攻撃し、イランが報復したと伝わったことで不透明感が高まり、NYダウは300ドルあまり下落する場面もみられた。その後、米ニュースサイトのアクシオスは、米国とイランが停戦を60日間延長し、イランの核開発問題を巡り協議する覚書で合意したと報じられた。トランプ米大統領による最終的な承認を待っている段階と伝えられるなか、戦闘終結への期待感から米長期金利が低下するなかで上昇に転じた。

 NYダウ構成銘柄では、IBM、マイクロソフト、ナイキ、ボーイング、ゴールドマン・サックス・グループが買われた。半面、キャタピラー、トラベラーズ、シャーウィン・ウイリアムズ、スリーエム、コカ・コーラが軟調。

 シカゴ日経平均先物の清算値は大阪比1185円高の6万5745円だった。28日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比150円高の6万4710円で始まった。その後は軟化し6万4350円まで下げる場面もみられたが下へのバイアスは強まらず、売り一巡後はロング優勢の流れとなり、米国市場の取引開始後に6万5000円台を回復すると、終盤にかけて6万5910円まで上げ幅を広げる場面もみられ、日中比1240円高の6万5800円でナイトセッションの取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まることになろう。米国市場ではイラン情勢を巡る報道に振らされやすい状況が続いているが、この日は戦闘終結への期待から買いに向かわせた。ただ、イラン側は「覚書で合意」との報道を否定しているとも伝わっており、買い一巡後は強弱感が対立する展開には注意しておきたい。

 ただ、前日にはアームホールディングスが7日ぶりに下落したことがソフトバンクグループ<9984>[東証P]の利食いにつながったとみられていたが、28日には10%を超える上昇をみせており、ソフトバンクグループの買い戻しとともに、指数インパクトの大きい半導体やAI関連株への物色に向かわせよう。

 前日の日経225先物はボリンジャーバンドの+2σ(6万5710円)に上値を抑えられる形で軟化し、一時6万3910円まで売られて+1σ(6万3680円)に接近する場面が見られた。ナイトセッションで6万4030円に切り上がった+1σを支持線とした上昇により、+2σが位置する6万6140円に接近してきた。+1σと+2σとのレンジを継続するなかで、買い一巡後は+2σを意識した押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

 本日もソフトバンクグループにらみの展開になりそうであり、直近の調整部分を埋めてくる強い基調をみせてくるようだと、先物主導での先回り的なロングが強まる可能性はありそうだ。イラン情勢を巡る不透明感からオーバーウィークのポジションは取りづらいところであるが、上向きで推移するバンドに沿ったトレンドを続けているなかでは、ショートからのエントリーは控えておきたい。

 オプション権利行使価格の6万4500円から6万6500円でのレンジを想定。ただ、27日につけた6万6510円を捉えてくる局面ではショートカバーの動きが強まりやすいと考えられ、ピーク感が意識されてくるものの、+3σ(6万8240円)が射程に入ってきそうだ。

 28日の米VIX指数は15.74(27日は16.29)に低下した。一時16.85まで切り上がる場面もみられたが、引き続き下向きで推移する25日移動平均線(17.47)が抵抗線として機能している。200日線(18.43)からも大きく下放れる形状となる。6日につけた直近安値(16.18)を明確に下抜け、終値では1月22日(15.64)以来の16.00を割り込んできたことでリスク選好に傾かせよう。

 28日のNT倍率は先物中心限月で16.57倍(27日は16.60倍)に低下した。16.66倍まで上昇する場面もみられたが、+2σ(16.67倍)に上値を抑えられていた。アドバンテスト<6857>[東証P]やソフトバンクグループの下げが日経平均型の重荷になるなか、NTロングを巻き戻す形でのリバランスの動きが入った。本日はあらためてNTロングに振れやすくなり、+2σを捉えてくる可能性はありそうだ。

株探ニュース

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