【前週のレビュー】ニューヨーク原油7月限はさらに底割れする展開。ここまでの安値 は5月28日の87.11ドル。目先は全値押しに当たる86.13ドルが次の下値目 標。日柄的には、31日(取引日ではない)が満月のため、その近辺で底入れすれば、 新月天井→満月底という珍しいパターンになるとした。 【NY原油はネックライン維持でトリプルトップ指向】 ニューヨーク原油7月限は結局、前回の当欄で可能性を指摘した「新月天井→満月 底」という珍しいパターンとなった。安値は5月29日に付けた86.35ドルと、ほ ぼ全値押しに近い水準となった後、それを割り込まずに反発して、ここまでの戻り高値 は3日の97.00ドル。これも前回の当欄で可能性を指摘したが、4月30日の高値 103.78ドル、5月18日の高値105.21ドルのダブルトップを完成させるネ ックラインを下回らずに反発したことで、トリプルトップ指向となっている。したがっ て、目先はトリプルトップの高値がどこまで戻すか、あるいは前述の高値を上抜けるの かが注目されることになる。ただ、直近は97.00ドルの高値から反落しており、本 稿執筆時の5日の午後には93ドル台前半で推移している。これで戻り高値を付ける可 能性もあり得る。 材料的には、相変わらず米国とイランの交渉を巡るニュース次第の値動きとなってい る。5月下旬の下落局面では和平合意間近の報道だったが、トランプ米大統領が5月 29日に最終判断をする会議後に合意を留保したことで、相場は再び噴き上げる展開と なった。 その間、イスラエルのレバノン攻撃などもあり、再び中東情勢が緊迫化している。直 近は米国がイスラエルとレバノンの停戦合意を発表したが、レバノンの「ヒズボラ」は 合意を非難し拒否し、イスラエル軍も攻撃継続を表明するなど収拾がつかなくなってい る。 一方、米国とイランの協議は継続中で、直近はイランの凍結資産を開放する仕組みに ついての協議が進展して、米国とイランの合意が最終段階にあると、アラブ首長国連邦 (UAE)のアル・アラビーヤが報道したことで再び売られる展開となっている。 米国の発表にもこれまで何度も裏切られて、そのたびに相場が乱高下する展開となっ ているため、あまり決め打ちせずに報道を追って行くしかない状況。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は高下しながらも5万ドル台定着から さらに過去最高値を更新場面が続く。 ドルインデックスは引き続き99ポイント台前半の高値もみ合いとなっている。 【米国、原油在庫の減少続く】 米国内に目を移すと、直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫の 急減が続いてる。ただ、ガソリン、留出油在庫は増加していた。 原油在庫が前週比797万4000バレル減の4億3371万バレル。 石油製品在庫は、ガソリンが同336万4000バレル増の2億1496万バレル、 留出油が同150万2000バレル増の1億0230万バレルとなった。 ただ、戦略石油備蓄(SPR)を含めた原油と石油製品在庫は15億4347万バレ ルと、前週比1056万2000バレル減と、2004年以来の低水準となっている。 【東京原油のテクニカル分析】 東京原油の6番限である11月限は指標限月になって日が浅いが、8万円〜8万 5000円の節目の5000円幅の高下。直近は連日の陰線引けでそのレンジ中央を下 回った。 【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油7月限はボリンジャーバントの—2シグマ(86.14ドル辺り) に支持された反発も直近は21日移動平均線でもあるボリンジャーバンドの中心線 (95.03ドル辺り)を明確に上抜けず上値が重くなっている。 ブレント原油8月限もほぼ同様の展開。ボリンジャーバントの—2シグマ (89.47ドル辺り)に支持された反発も直近は21日移動平均線でもあるボリンジ ャーバンドの中心線(98.61ドル辺り)に跳ね返された。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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