石油週間展望=トリプルトップ指向も中東情勢次第

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [6月8日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)    6 月 1 日〜 6 月 5 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限  100,000   100,000( 1)   100,000( 1)  100,000         ±0
灯  油  先限  105,000   110,000( 3)   105,000( 1)  110,000      +5,000
原  油 11月限  80,040    85,190( 4)    79,820( 1)   81,670      +1,560
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                                       6 月 1 日〜 6 月 4 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値     安 値     終 値   前週末比
  NY原油  7 月限    88.50    97.00( 3)   88.45( 1)  93.04     +5.68
ブレント原油  8 月限    92.58    98.99( 3)   92.20( 1)  95.03     +3.91
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5日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 159.94 前週末比 0.69円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油7月限はさらに底割れする展開。ここまでの安値
は5月28日の87.11ドル。目先は全値押しに当たる86.13ドルが次の下値目
標。日柄的には、31日(取引日ではない)が満月のため、その近辺で底入れすれば、
新月天井→満月底という珍しいパターンになるとした。
【NY原油はネックライン維持でトリプルトップ指向】
 ニューヨーク原油7月限は結局、前回の当欄で可能性を指摘した「新月天井→満月
底」という珍しいパターンとなった。安値は5月29日に付けた86.35ドルと、ほ
ぼ全値押しに近い水準となった後、それを割り込まずに反発して、ここまでの戻り高値
は3日の97.00ドル。これも前回の当欄で可能性を指摘したが、4月30日の高値
103.78ドル、5月18日の高値105.21ドルのダブルトップを完成させるネ
ックラインを下回らずに反発したことで、トリプルトップ指向となっている。したがっ
て、目先はトリプルトップの高値がどこまで戻すか、あるいは前述の高値を上抜けるの
かが注目されることになる。ただ、直近は97.00ドルの高値から反落しており、本
稿執筆時の5日の午後には93ドル台前半で推移している。これで戻り高値を付ける可
能性もあり得る。

 材料的には、相変わらず米国とイランの交渉を巡るニュース次第の値動きとなってい
る。5月下旬の下落局面では和平合意間近の報道だったが、トランプ米大統領が5月
29日に最終判断をする会議後に合意を留保したことで、相場は再び噴き上げる展開と
なった。
 その間、イスラエルのレバノン攻撃などもあり、再び中東情勢が緊迫化している。直
近は米国がイスラエルとレバノンの停戦合意を発表したが、レバノンの「ヒズボラ」は
合意を非難し拒否し、イスラエル軍も攻撃継続を表明するなど収拾がつかなくなってい
る。
 一方、米国とイランの協議は継続中で、直近はイランの凍結資産を開放する仕組みに
ついての協議が進展して、米国とイランの合意が最終段階にあると、アラブ首長国連邦
(UAE)のアル・アラビーヤが報道したことで再び売られる展開となっている。
 米国の発表にもこれまで何度も裏切られて、そのたびに相場が乱高下する展開となっ
ているため、あまり決め打ちせずに報道を追って行くしかない状況。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は高下しながらも5万ドル台定着から
さらに過去最高値を更新場面が続く。
 ドルインデックスは引き続き99ポイント台前半の高値もみ合いとなっている。

【米国、原油在庫の減少続く】
 米国内に目を移すと、直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫の
急減が続いてる。ただ、ガソリン、留出油在庫は増加していた。
 原油在庫が前週比797万4000バレル減の4億3371万バレル。
 石油製品在庫は、ガソリンが同336万4000バレル増の2億1496万バレル、
留出油が同150万2000バレル増の1億0230万バレルとなった。
 ただ、戦略石油備蓄(SPR)を含めた原油と石油製品在庫は15億4347万バレ
ルと、前週比1056万2000バレル減と、2004年以来の低水準となっている。
【東京原油のテクニカル分析】
 東京原油の6番限である11月限は指標限月になって日が浅いが、8万円〜8万
5000円の節目の5000円幅の高下。直近は連日の陰線引けでそのレンジ中央を下
回った。

【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油7月限はボリンジャーバントの—2シグマ(86.14ドル辺り)
に支持された反発も直近は21日移動平均線でもあるボリンジャーバンドの中心線
(95.03ドル辺り)を明確に上抜けず上値が重くなっている。

 ブレント原油8月限もほぼ同様の展開。ボリンジャーバントの—2シグマ
(89.47ドル辺り)に支持された反発も直近は21日移動平均線でもあるボリンジ
ャーバンドの中心線(98.61ドル辺り)に跳ね返された。

<当面の予定>
 8日【経済】国内総生産 2026年1-3月期2次速報(内閣府)
   【経済】国際収支(経常収支) 2026年4月(財務省)
   【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 2026年5月(財務省)
   【経済】景気ウォッチャー調査 2026年5月(内閣府)
   【経済】独製造業受注 2026年4月(経済技術省)

 9日【経済】マネーストック 2026年5月(日本銀行)
   【経済】中国貿易収支 2026年5月(税関総署)
   【経済】独貿易収支 2026年4月(連邦統計庁)
   【経済】独鉱工業生産指数 2026年4月(経済技術省)
   【経済】米貿易収支 2026年4月(商務省)
   【経済】米卸売在庫 2026年4月確報値(商務省)
   【経済】米中古住宅販売統計 2026年5月(全米不動産協会)
   【工業】米週間石油統計(API)
   【工業】米短期エネルギー見通し・月報(EIA)

10日【経済】企業物価指数 2026年5月(日本銀行)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】中国消費者物価指数 2026年5月(国家統計局)
   【経済】中国生産者物価指数 2026年5月(国家統計局)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米消費者物価指数 2026年5月(労働省)
   【経済】米財政収支 2026年5月(財務省)
   【工業】米週間石油統計(EIA)

11日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 5月31日-6月6日(財務省)
   【経済】ユーロ圏理事会結果公表(ECB)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米生産者物価指数 2026年5月(労働省)
   【工業】石油輸出国機構(OPEC)月報

12日【経済】鉱工業生産指数 2026年4月確報(経済産業省)
   【経済】独消費者物価指数 2026年5月確報(連邦統計庁)
   【経済】仏消費者物価指数 2026年5月確報(INSEE)
   【経済】英貿易収支 2026年4月(国立統計局)
   【経済】英鉱工業生産指数 2026年4月(国立統計局)
   【経済】英製造業生産指数 2026年4月(国立統計局)
   【経済】米消費者信頼感指数 2026年6月速報値(ミシガン大)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
    【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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