【前週までのレビュー】直近の上昇に対するファンダメンタルズからの裏付けは乏し く、短期的には調整場面になるとみた。ただ、今夏はスーパーエルニーニョが発生する 確率が高いことから、大きな調整にはなりにくいとした。 【高値圏でのレンジ相場形成】 JPXゴムRSS3号の活発限月11月限は、6月3日に436.8円まで上昇し一 代の高値を更新した。その後は調整場面となっていたが、416.0円で支持されると 再び地合いを引き締めている。5月25日から6月3日まで上昇に対する調整安場面は 終了したとみられる。目先、米国とイランの戦争終結に向けた動きが強まる一方、この 夏の「スーパーエルニーニョ」が発生する確率が高まっている。このため強弱材料が交 錯する中、415〜430円前後でのレンジ相場を形成するとみる。 【中国自動車業界は不調】 10日に中国汽車工業協会(CAAM)が発表した5月の中国の自動車生産台数は、 前年同月比1.2%減の261万6000台、販売台数(全世界)は同2.1%減の2 62万9000台となった。1−5月の累計では、生産が前年同期比4.6%減の12 23万5000台、販売は同4.2%減の1220万7000台だった。 また中国の国内販売は5月が20.4%減の170万台、1−5月の累計販売台数は 前年同期比20.6%減の814万7000台となっており、国内販売の落ち込みが目 立っている。一方、輸出は5月が68.7増%の93万台、1−5月の累計が63%増 の405万9000台と好調を維持しており、国内の不調を輸出でカバーしている格好 となっている。 中国は世界最大の天然ゴム消費国であり、中国の自動車需要が不調ならば、天然ゴム 価格にとっては弱材料となる。 【上海9月限は1万7220元の攻防】 上海ゴムの中心限月の9月限は、調整安局面が終了するか重要なポイントに差し掛か っている。チャート的には、5月14日の高値1万8395元と6月3日の高値1万8 440元でダブルトップを形成する可能性がある。ネックラインは、5月22日と26 日の安値がある1万7220元、6月10日の下落場面でも1万7245元で支持され ており、この価格帯は強い支持となっている。目先だが、1万7500元をしっかり回 復すると、1万8000元を目指した動きになる。一方、1万7200元をしっかり割 り込むと、4月17日の安値1万6480元を目指した下げ相場なることが予想され る。 【東京ゴム活発限月の11月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の11月限は、週半ばまでは調整場面となり、その後は地 合いを引き締めている。5月中旬からの値動きを確認すると、上海高を背景に、5月1 4日には413.0円まで上昇、その後、米国とイランの和平交渉の進展から、5月2 2日には404.0円まで下落。だが、上海ゴムが再び地合いを引き締めると、米国と イランの和平交渉の進捗が遅れていることが明らかになると、6月3日には436.8 円まで上昇し、一代の高値を更新した。その後は、買われ過ぎ感などから、10日には 416.0円まで下落した。だが、同水準で支持されると、12日は431.4円まで 水準を引き上げる場面があった。 一段高となれば、一代の高値436.8円が最初の関門。高値更新となれば、節目の 440円や445円を目指すとみる。一方、高値警戒感から再度軟化すれば、節目の4 20.0円が最初の関門。同水準を割り込むと、2日の安値415.4円を試そう。安 値を更新するようなら、節目の410.0円や5月25日の安値405.0円が視野に 入る。 【今週の注目ポイント】 引き続き原油相場に注目したい。米国とイラン戦争終結が間近に迫っているようだ。 ただ、これまで幾度もその期待は裏切られている。ただ、状況が改善すれば、一時的に せよNY原油が下落、ドル円もドル安方向に振れることから、高値圏にあるJPXゴム RSS3には売り圧力が強まるとみる。 【相場予想レンジ】 6月15〜19日のJPXゴムRSS3号11月限の中心レンジ予想は400〜44 0円前後。テクニカルの支持線が415.4円(6月2日安値)、抵抗線は436.8 円(一代の高値)。 ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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