CFTC大口投機資金動向(6/16時点):金買いが拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【概略】
 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における6月
16日時点の大口投機家の売り越しは670万4330枚となり、前週の612万
4752枚から拡大した。取組高合計は5240万5819枚となり、前週から
153万2292枚(3.0%)増加した。
 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が16.0%増、債
券合計が2.5%増、為替合計が8.3%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計
が1.5%増、エネルギー合計は0.5%増、金属合計は0.9%増となった。
 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で買い戻しが手じまい売
りを上回って売り越しを縮小、債券で手じまい売り、新規売りが出て売り越しを拡大し
た。為替は新規売りが新規買いを上回って売り越し(ドル買い)を拡大した。

【現在の市場テーマと大口投機家の動向】
 前週は、米国とイランが戦闘終結に向けた覚書で合意したが、イスラエル軍がレバノ
ン南部からの撤退を拒否したことで先行き懸念が残った。米国とイランは17日に覚書
に署名した。一方、イスラエルと親イラン武装組織ヒズボラが停戦合意したが、イスラ
エルの攻撃が続き、イランはホルムズ海峡の封鎖を発表した。米連邦公開市場委員会
(FOMC)で金利据え置きが決定されたが、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見
通しが示された。
 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が15万0132枚売り越し(前週14万
5818枚売り越し)、ユーロは3万4353枚買い越し(同1万3932枚買い越
し)、英ポンドは7万1585枚売り越し(同6万4213枚売り越し)となった。ユ
ーロは新規買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。

 商品市場では、原油が米国とイランが戦闘終結に向けた覚書で合意したことやホルム
ズ海峡の開放見通しを受けて売り優勢となった。金は米国とイランが戦闘終結に向けた
覚書で合意したことが支援要因になったが、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通
しやイスラエル軍がレバノン南部からの撤退を拒否したことなどを受けて上げ一服とな
った。
 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が12万4483枚買い越し(前
週13万0301枚買い越し)に縮小した。新規売りが新規買いを上回った。ニューヨ
ーク金は18万0220枚買い越し(同17万3837枚買い越し)に拡大、ニューヨ
ーク・プラチナは1万4608枚買い越し(同1万5012枚買い越し)に縮小した。
金は新規買い、買い戻しが入り、プラチナは手じまい売りが買い戻しを上回った。

 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが7万7844枚買い越し(前週10万
3559枚買い越し)、大豆は11万7608枚買い越し(同15万0463枚買い越
し)に縮小した。コーンは新規売りが新規買いを上回り、大豆は手じまい売り、新規売
りが出た。前週のコーンは、米国とイランが戦闘終結に向けた覚書で合意したことを受
けて買い優勢となった。
MINKABU PRESS 東海林勇行

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