プラチナ週間展望=もみ合い、米FOMC後のドル安も中東情勢を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
             [8月3日からの1週間の展望]
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   週間高低(カッコ内は日)   2027 年  6 月限  7 月 27 日〜 7 月 31 日
        始 値   高 値    安 値    帳入値   前週末比
  金          21,812    22,163 (27)   21,307 (31)     21,526        -204
  銀           310.0     310.0 (27)    304.0 (29)      306.5        -2.5
 プラチナ       8,251     8,493 (28)    8,165 (27)      8,326        +121
 パラジウム     6,600     6,700 (30)    6,600 (27)      6,700        +100
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  NY貴金属(カッコ内は限月)      | 東京外為・株式/NY原油
        31  日終値  前週末比  |        終 値      前週末比
  金       (12) 4,107.0     -22.7   | ドル・円    160.46      3.31 円高
  銀       ( 9) 5,778.6    -112.0   | 日経平均  64,362.02       -249.13
 プラチナ   (10) 1,658.7     +54.6   | NY原油 ( 9)  84.67         -4.64
 パラジウム ( 9) 1,281.40    +27.80  |* ドル・円は15時45分現在、原油は 31日
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【前週のレビュー】
 プラチナは安値拾いの買いも原油高が圧迫、とした。
 プラチナは中東情勢に対する懸念が圧迫要因になったが、米連邦公開市場委員会(F
OMC)後のドル安を受けて下げ一服となった。現物相場は1577.57〜
1663.10ドルで推移するなか、押し目を買われた。プラチナ先限は8165〜
8493円で推移した。一方、パラジウムの現物相場は124.92〜1318.09
ドルで推移するなか、押し目を買われた。
 米軍は25日、イラン空爆を停止した。トランプ米大統領が、イランに対する大規模
な戦闘作戦の再開を真剣に検討していると警告したが、見送られた。迎撃ミサイルが枯
渇するとの懸念が出ていると伝えられた。米大統領は29日、ヨルダンの米軍基地が攻
撃されたことを受け、イランに対して報復措置を講じると表明した。米軍のイラン空爆
を受けて報復に対する報復の連鎖の動きとなった。一方、サウジアラビアは、紅海を航
行する船舶を親イラン武装組織フーシ派の攻撃から守る国際的な有志連合の構築を模索
している。数十カ国と協議が進められているという。フーシ派はサウジに対する海上封
鎖を実施すると表明して以降、紅海でサウジ船舶を攻撃している。またフーシ派はイラ
クの武装勢力と連携してイラク領内からサウジを攻撃し、米国とサウジがイラクを空爆
した。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)では9対3で金利据え置きを決定した。米FOM
C声明では「中東の紛争を一因とする不確実性の高まりにもかかわらず、経済活動は堅
調なペースで拡大している」とし、「エネルギーを含む特定分野の価格上昇を引き起こ
した供給ショックを部分的に反映し、インフレ率は委員会が目標とする2%に比べて依
然、高い水準にある」とした。ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長はFOMC
後の記者会見で「インフレ率が目標を上回る状態が5年以上続いているが、こうした状
況が9週間という期間に物価上昇のやや鈍化が示された単月の経済指標だけで解消する
ことはないと理解している」と述べた。第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値は
前期比1.5%増加した。事前予想は2.1%増。貿易赤字の拡大を受けて第1四半期
の2.1%増から伸びが鈍化した。ただ個人消費は3.2%増と第1四半期の0.5%
増から加速し、人工知能(AI)向けのインフラ整備に関連した設備投資も堅調に推移
した。CMEのフェドウォッチで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ
確率は63.4%(前週57.3%)となった。
【NYのプラチナETF残高が増加】
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、29日のロンドンで9.84トン(前
週末9.84トン)と変わらず、30日のニューヨークで35.83トン(同
35.36トン)に増加、29日の南アで4.75トン(同4.75トン)と変わら
ず。またパラジウムETFの現物保有高はロンドンで4.79トン(同4.78トン)
に増加、ニューヨークで14.99トン(同15.07トン)に減少、南アで0.60
トン(同0.60トン)と変わらずとなった。ニューヨークのプラチナETF(上場投
信)が増加した。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安が支援要因になった。
一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月21日時点の
ニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万2484枚(前週1万3748
枚)に縮小、パラジウムの売り越しは5003枚(同4889枚)に拡大した。
【中国CXMT上場でハイテク株の動きを警戒】
 中国のメモリー大手である長存儲技術(CXMT)が27日、上海株式市場に上場し
た。韓国のサムスンやSKハイニックスの強力な競合相手になるとみられ、ハイテク株
の売り圧力につながった。また中国が国内で開発した液浸型深紫外線(DUV)露光装
置の製造を開始した。同装置はオランダの半導体製造装置大手ASMLが長年、市場を
独占してきた。これらの装置は年内に中芯国際集成電路製造(SMIC)、華虹半導
体、CXMTなど中国の大手半導体メーカーに納入される見通し。一方、マイクロソフ
トが人工知能(AI)インフラへの巨額投資を巡る懸念を和らげる好調な見通しを示す
と、半導体株に買いが入った。
当面の予定(イベント・経済統計)
3日 ●オーストラリア(バンク・ホリデー)
   中国製造業購買担当者景況指数 2026年7月(RatingDog)
   独小売売上高 2026年6月(連邦統計庁)
   ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2026年7月確報(Markit)
   米製造業景況指数 2026年7月(ISM)
4日 米貿易収支 2026年6月(商務省)
   米耐久財受注 2026年6月確報値(商務省)
   米製造業新規受注 2026年6月(商務省)
5日 金融政策決定会合議事要旨公表 6月15-16日分(日本銀行)
   中国サービス業購買担当者景況指数 2026年7月(RatingDog)
   ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2026年7月確報(Markit)
   ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2026年7月確報(Markit)
   ユーロ圏生産者物価指数 2026年6月(EUROSTAT)
   全米雇用統計 2026年7月(ADP)
   米非製造業景況指数 2026年7月(ISM)
6日 独製造業受注 2026年6月(経済技術省)
   ユーロ圏小売売上高 2026年6月(EUROSTAT)
   米新規失業保険申請件数(労働省)
   米卸売在庫 2026年6月確報値(商務省)
7日 独貿易収支 2026年6月(連邦統計庁)
   独鉱工業生産指数 2026年6月(経済技術省)
   米雇用統計 2026年7月(労働省)
   建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行
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