【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における7月 28日時点の大口投機家の売り越しは569万4643枚となり、前週の609万 7468枚から縮小した。取組高合計は5011万9088枚となり、前週から25万 3934枚(0.5%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が2.5%増、債券 合計が0.5%増、為替合計が1.9%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 0.7%減、エネルギー合計は0.7%減、金属合計は0.8%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買いが」新規売り を上回って買い越しを拡大し、債券で新規買い、買い戻しが入って売り越しを縮小し た。為替は手じまい売り、新規売りが出て売り越し(ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが決定され、ドル安に振 れた。政府・日銀の介入で円が急伸したこともドル安要因となった。一方、米国とイラ ンの軍事衝突が続くなか、サウジアラビアが紅海を航行する船舶を親イラン武装組織フ ーシ派の攻撃から守る国際的な有志連合の構築を模索した。今週は7月の米雇用統計の 発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が16万3412枚売り越し(前週15万 2125枚売り越し)、ユーロは7万2447枚売り越し(同4万1338枚売り越 し)、英ポンドは6万4814枚売り越し(同5万5561枚売り越し)となった。ユ ーロは手じまい売り、新規売りが出て売り越しを拡大した。 商品市場では、原油が米イランの攻撃停止が圧迫要因になったが、軍事衝突が再開す ると押し目を買われた。サウジ主導の多国籍海洋防衛連合の設立発表に上値を抑えられ たが、押し目は買われた。金は米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安が支援要 因になったが、原油高に上値を抑えられた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が12万0108枚買い越し(前 週8万1689枚買い越し)に拡大した。新規買い、買い戻しが入った。ニューヨーク 金は18万2070枚買い越し(同18万3910枚買い越し)、ニューヨーク・プラ チナは1万1635枚買い越し(同1万2484枚買い越し)に縮小した。金は手じま い売りが買い戻しを上回り、プラチナは手じまい売り、新規売りが出た。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが25万4320枚買い越し(同18万 6650枚買い越し)、大豆は21万1757枚買い越し(同17万5646枚買い越 し)に拡大した。コーン、大豆ともに新規買い、買い戻しが入った。前週のコーンは、 米産地の高温懸念の後退や小麦下落を受けて売り優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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