【本日の見通し】ドル円は介入警戒感と根強い上昇トレンドが交錯

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【本日の見通し】ドル円は介入警戒感と根強い上昇トレンドが交錯
   
 先週木曜日からの為替介入とみられる動きは週明け月曜日の朝方にも見られ、一時155.23円まで急落した。その後はすぐに156.50円前後に反発してもみ合いとなり、足元では157円台を回復している。金曜日にNY連銀が協調介入を実施した旨が日米通貨当局から発表され、さらなる協調介入も辞さない姿勢が示されたことで、市場の警戒感を誘う展開となっている。なお、協調介入の実施は2011年の東日本大震災を受けたG7協調介入以来となる。
  
 ただ、ドル高円安の背景にある日米金利差に着目した「円キャリー取引」継続の意識は根強い。介入がなければ依然としてトレンドは上向きとの見方が強く、下がったところでは押し目買いが入る展開が続いている。
  
 介入原資となる日本保有の米国債売却に伴う「米長期金利の上昇懸念」も、ドル円の下値を支える要因となる。片山財務相は今後、日本保有の米国債を担保に米FRBからドルを調達する外国・国際通貨当局(FIMA)レポファシリティーの活用に言及したことで、市場の懸念は一時和らぎ、長期金利の急上昇リスクは後退した。しかし、懸念が完全に拭い去られたわけではなく、引き続きドル円を支える材料の一つとなっている。
  
 ドル円は上下両面の材料を睨みつつ、方向性を探る展開を見込む。IMFのガイドラインにおいて木・金・月の3営業日連続での介入は「1回の市場操作」とみなされるが、本日以降の実施は「2回目」となるため、介入へのハードルが上がっていることがドル買い・円売りの材料となれば、ドル円は158円台回復に向けた動きとなる可能性がある。
  
 ユーロドルは、ドル安が一服したことで1.1500ドル前後まで下落する場面が見られた。戻りの鈍さが目立ち、1.1550ドル手前が強い抵抗となりそうだ。
  
 ポンドドルも1.3500ドル台に乗せる場面があったものの、ドル買い戻しの動き(ドル高の進行)から1.34台前半へ反落している。ユーロドル同様に上値の重さが意識されており、1.3400ドル割れを試す展開も想定される。
  
 ユーロ円はドル円と同様、円買い・円売り双方の材料が交錯しており、次の方向性を探る状況だ。仮にドル円が158円台をあっさり回復するようであれば、ユーロ円も182円台に向けた上昇が見込まれる。
  
 ポンド円もドル円の動向に左右される面が大きい。足元ではやや円売りが優勢とみられ、210円台前半がサポートとして機能して212円台へのトライを見込んでいる。
  
MINKABUPRESS 山岡

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