中東リスクを受けて原油高、ドル円は159円台後半に高止まり=ロンドン為替概況 ロンドン市場ではドル円が159円台後半に高止まりしている。中東情勢が再び混とんとし、NY原油先物は85ドル台で高値圏を維持しており、原油高が円売り圧力を支えている。有事のドル買いと交易条件悪化を警戒した円売りが同時に作用し、ドル円は一時159.78と介入後の戻り高値を更新した。その後も159円台後半で推移し、160円をうかがう水準に位置している。クロス円も円安水準での揉み合いが続き、ユーロ円は184円台後半、ポンド円は216円付近で推移している。ドルストレートではドル買いがやや優勢だが、ユーロとポンドでは温度差がある。ユーロドルは1.15台後半での揉み合いとなる一方、ポンドドルは1.35台前半で上値が重い。ロンドン早朝に発表された英雇用関連指標は弱い内容で、ポンドの重石となった。対照的に、ロンドン序盤に発表された独ZEW景況感指数は改善し、ユーロの下支えとなっている。結果としてユーロ買い・ポンド売りが同時に進み、ユーロポンドの上昇につながっている。今週は先週の米CPI、PPI、小売売上高など主要指標を通過し、来週末のジャクソンホール会議を控えて材料難となっている。ロンドン市場では中東情勢と原油動向が主戦場となりやすい地合いが続いている。 ドル円は159円台後半での取引。東京早朝の159.30付近を安値にその後は円売り主導の展開となっている。中東情勢が混とんとした状況となるなかで、NY原油先物が85ドル台で高止まりしている。原油高が日本の交易条件悪化観測から円安圧力につながっている。さらに、有事のドル買い圧力も加わっている状況だ。ロンドン序盤にかけて、ドル円は159.78付近まで高値を更新している。介入後の戻り高値をつけた。ロンドン時間には159.60付近まで調整売りが入ったが、その後は再び底堅く推移している。 ユーロドルは1.15台後半での取引。東京早朝の1.1586付近を高値に、ロンドン朝方にかけて1.1567付近まで軟化した。しかし、ロンドン勢の参入後は1.1570台に下げ渋っている。全般に狭いレンジでの揉み合いにとどまっている。ユーロ円はドル円とともに上昇。東京朝方の184.50付近を安値に買われ、ロンドン序盤には高値を184.91付近に更新した。その後も184円台後半に高止まりしている。対ポンドではユーロ買いが優勢。独ZEW景況感の改善と英雇用関連指標の弱含みを反映している。独ZEW景況感指数は34.2と前回の26.3から改善、市場予想30.0も上回る結果だった。 ポンドドルは1.35台前半での取引。東京午前の1.3554付近を高値に、ロンドン序盤にかけて1.3520付近まで軟化した。その後も戻りは鈍く1.35台前半にとどまっている。ポンド円は東京早朝につけた215.83付近を安値に、東京午後には216.22付近まで高値を伸ばした。しかし、その後は上値を抑えられて216円を挟んだ水準で揉み合っている。ユーロポンドは0.8546から0.8559までのレンジでユーロ買い・ポンド売り優勢に推移している。日本時間午後3時に発表された一連の英雇用関連指標で、4-6月民間部門の賃金の伸びが前年比+2.8%と前回の+2.9%から鈍化したことや、5-7月求人件数が70.7万件と4-6月の71.1万件から減少し、約5年ぶりの低い水準にとどまった。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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