米財務省が長期債への介入を強化しているが、新たなディベースメント取引への発展 が警戒される。インフレや財政不安を背景とした金利上昇圧力を米財務省が強引に抑制 すれば、その負担は短期金利やドルに発生する可能性が高まる。ベッセント米財務長官 は、長期金利がファンダメンタルズと乖離していると介入の正当性を訴えているが、フ ァンダメンタルズと整合性が取れる動きだった場合には、長期金利抑制をフリーランチ で達成することは難しい。特にドル安が進行すると、ドル建て金相場は政策による長期 金利の歪みへの警戒感の受け皿として機能する可能性が高まる。 ベッセント財務長官は、同時に財政赤字問題にも取り組む方針を示し、すでにトラン プ政権下での財政赤字はピークに達した可能性があるとしているが、これまで何年間も 問題解決が進まなかったテーマであり、長期金利上昇に慌てて1〜2週間程度で友好な 対策を講じられる問題ではない。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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