金・銀週間展望=堅調、米財務省は長期国債の買い戻し倍増を発表

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
             [8月24日からの1週間の展望]
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   週間高低(カッコ内は日)   2027 年  6 月限  8 月 17 日〜 8 月 21 日
        始 値   高 値    安 値    帳入値   前週末比
  金          22,786    23,942 (21)   22,725 (19)     23,939       +1,223
  銀           335.0     350.0 (21)    330.0 (19)      350.0        +22.0
 プラチナ       8,777     9,506 (21)    8,666 (19)      9,467         +752
 パラジウム     6,800     6,800 (17)    6,600 (19)      6,800         +100
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  NY貴金属(カッコ内は限月)      | 東京外為・株式/NY原油
        20  日終値  前週末比  |        終 値      前週末比
  金       (12) 4,571.4    +134.1   | ドル・円    158.93      0.32 円高
  銀       ( 9) 6,810.5    +299.7   | 日経平均  66,016.36      -2697.44
 プラチナ   (10) 1,839.1     +82.2   | NY原油 ( 9)  87.83         +5.43
 パラジウム ( 9) 1,338.40    +12.90  |* ドル・円は15時45分現在、原油は 20日
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【前回のレビュー】
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測後退も利食い売りを警戒、とした。
 金は米政権のイランに対する経済封鎖の追加措置の発表が待たれるなか、米財務省が
長期国債の買い戻し倍増を発表したことを受けて一段高となった。現物相場は6月2日
以来の高値4541.97ドルを付けた。金先限は6月3日以来の高値2万3942円
を付けた。
 米財務省は、長期国債の買い戻し倍増を発表した。ベセント米財務長官は、「買い戻
しの規模を拡大するつもりだ」と述べ、「1回当たりの買い戻し額が40億ドルを超え
る可能性もある」と語った。さらに「利回りは基調的なファンダメンタルズを反映して
いない」との認識を示した。30年債利回りは18日、インフレと政府債務の高水準を
巡る投資家の警戒感から、19年ぶりの高水準となる5.34%を付けたが、米財務省
の発表を受けて低下した。ただ米財務省は、連邦政府債務総額が初めて40兆ドルを突
破したと発表した。減税で歳入が抑制される一方、社会保障関連支出や利払い費が急増
しており、財政危機への警戒感が残っている。
 トランプ米大統領は、イランは「降伏の白旗を掲げるべきだ」と述べ、イランとオマ
ーンがホルムズ海峡の安全な新航路や管理について協議していることについては「オマ
ーンが邪魔をすれば、徹底的に爆撃する」と警告した。ベセント米財務長官はイランに
対し「史上最も厳しい制裁措置」を講じる方針を示し、イラン政権を「崩壊させる」と
表明した。24日に記者会見を開くと明らかにした。一方、イラン政府高官は、イラン
が政策を防御姿勢から「全面的な攻勢」に転換することを決めたと述べた。イランはホ
ルムズ海峡の管理を模索しているが、オマーン側の航路を使用する船舶が増加したこと
を受け、通航料の徴収は難しくなっている。また米軍がイランの橋を破壊したことで陸
路の流通が途絶え、イラン経済が悪化しており、米国の制裁措置の影響を確認したい。
【金ETF残高は増加】
 世界12カ国に上場している金ETF(上場投信)の現物保有高は20日時点で
1218.47トンとなり、前週末比15.52トン増加した。米国で15.41ト
ン、英GBSで0.02トン、英ETFSで0.08トン、オーストラリアで0.01
トン増加した。米財務省が長期国債の買い戻し倍増を発表したことなどを受けて投資資
金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8
月11日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは21万7940枚となり、前
週の19万7634枚から拡大した。今回は新規買いが2万3923枚、新規売りが
3617枚出て2万0306枚買い越し幅を拡大した。
 トランプ米大統領は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と年内に会談する意向を表明
した。また北朝鮮は「非常に強力な」核兵器を57発保有しているとも述べた。米大統
領は16日、金総書記との「非常に良好な関係」を理由に年次演習への米国の参加を
「大幅に縮小」するよう指示した。イランとの協議が行き詰まるなか、11月の中間選
挙を控えて金総書記との首脳会談を模索し、支持率回復を狙っているとみられる。北朝
鮮の金総書記の妹で党総務部長の金氏は、演習が依然続いているとして、北朝鮮に対す
る米国の「敵視政策」は変わっていないと述べた。翌日には平壌付近から短距離弾道ミ
サイル10発余りが発射された。
【銀は米財務省の長期国債の買い戻し倍増発表や金急伸が支援】
 銀の現物相場は米財務省が長期国債の買い戻し倍増を発表したことや金急伸を受けて
買い優勢となり、6月18日以来の高値68.98ドルを付けた。米連邦準備理事会
(FRB)の9月利上げ観測後退も支援要因であり、高値での買いが続くかどうかを確
認したい。
 20日のニューヨークの銀ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比36.54ト
ン減の1万5275.59トンとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の
建玉明細報告によると、8月11日時点のニューヨーク銀の大口投機家の買い越しは
2万3646枚となり、前週の2万2280枚から拡大した。
当面の予定(イベント・経済統計)
24日 NZ小売売上高 2026年4-6月期(NZ統計局)
25日 独国内総生産 2026年4-6月期確報(連邦統計庁)
    独景況感指数 2026年8月(ifo)
    米ケース・シラー住宅価格指数 2026年6月(S&P)
    米新築住宅販売 2026年7月(商務省)
    米消費者信頼感指数 2026年8月(カンファレンスボード)
26日 豪消費者物価指数 2026年7月(連邦統計局)
    米国内総生産 2026年4-6月期改定値(商務省)
    米個人所得・支出 2026年7月(商務省)
    米耐久財受注 2026年7月速報値(商務省)
27日 中国工業利益 2026年7月(国家統計局)
    米卸売在庫 2026年7月速報値(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
28日 労働力調査(失業率) 2026年7月(総務省)
    独労働力調査(失業率) 2026年7月(総務省)
    シカゴ購買部協会景気指数 2026年8月(シカゴ購買部協会)
    米消費者信頼感指数 2026年8月確報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行
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