【通貨別まとめと見通し】ユーロ円:185円の節目をブレイクし186円台へ、対抗シナリオ実現で一段高の展開 先週から週明け(8月17日〜8月24日)のまとめ 前回のレポートで注目された「185.00円のレジスタンス突破」を巡る攻防は、週後半にかけて買い手が勝利する結果となった。週前半(17日〜19日)は184円台での底固めと日柄調整に終始したものの、20日(木)から21日(金)にかけてリスクオンの買い戻しが加速。185.00円を強力に上方ブレイクし、前回レポートの対抗シナリオで描いた通り186円台(高値186.02円)まで急浮上を果たした。週明け24日(月)も下値を185.20円付近にとどめ、185円台後半での高値保ち合いを継続。単なる自律反発の域を超え、実効的なトレンド回復に向けた地固め局面へとシフトしている。 詳細な値動きの振り返り ■ 184円台での押し目形成と底固め(8月17日〜19日) 週初17日(月)は前週の良好な地合いを引き継ぎ184円台後半へ上値を伸ばしたものの、一時182.28円まで急速に下押しする場面が見られた。しかし、同水準では押し目買いが速やかに入り素早く持ち直した。18日(火)〜19日(水)にかけては184.50〜184.90円を中心とするレンジでの調整が続き、19日夜に一時183.93円まで押す場面もあったが、184.00円割れでは買い意欲の強さが示された。 ■ 185円ブレイクと186円台への到達(8月20日〜21日) 膠着感を打破したのは20日(木)の欧州〜NY時間。185.00円の心理的節目を明確に上抜けると、買い遅れ組の参入と売り方のストップロスを巻き込んで上昇が加速した。21日(金)の東京〜欧州時間には暴落前の保ち合い水準である186.02円の高値を記録。週末にかけての利食い売りに押されたものの185.50円近辺で底堅く推移し、高値圏を維持して取引を終えた。 ■ 週明けの保ち合いと185円台後半の定着(8月24日〜足元) 週明け24日(月)も崩れることなく、185.21〜185.80円の引き締まったレンジ推移を継続。足元(25日昼現在)も185.60〜185.70円台で推移しており、185円台を下値支持とした「一段高い位置での日柄調整」を行っている。 ファンダメンタルズ分析 欧州側:利下げ観測の織り込み一段落とリスク資産の回復 ECB(欧州中央銀行)の急速な利下げに対する過度な観測が後退し、欧州経済の軟着陸期待が相場を後押しした。世界的な株式市場の力強い回復に伴い、リスク通貨としてのユーロに実需・投機双方の資金が回帰しやすい地合いが形成されている。 日本側:円売り再燃と日銀利上げ警戒感の和らぎ 「円キャリー取引の巻き戻し」が一巡したことで、構造的な日欧金利差に着目した円売り圧力が再び優勢となった。日銀による追加利上げ観測はくすぶるものの、相場混乱直後ということもあり早期のタカ派姿勢に対する過度な警戒感が和らいでいることが、円の上値を抑える要因として機能している。 テクニカル分析 トレンド判断 179円台のボトムから始まった反発局面は、185.00円の重要レジスタンスを上抜けたことで「戻り高値の上方更新」を達成。短期・中期ともに明確な上昇チャネルを維持している。 ただし、186.00円の上限帯は急落時の戻り売り(シコリ)が残るエリア。今後は185.00〜185.20円が新たなサポート(ロールリバーサル)として機能するかがトレンド維持の焦点となる。 【ユーロ円 主要なレジスタンス・サポートライン】 (上値抵抗帯) レジスタンス3: 187.20 - 187.50円 (本格的な暴落開始直前の抵抗帯) レジスタンス2: 186.50 - 186.80円 (暴落前のアッパーレンジであり、突破で上昇加速) レジスタンス1: 186.00 - 186.10円 (直近高値186.02円を挟むテクニカルな壁) (下値支持帯) サポート1: 185.00 - 185.20円 (先週突破したレジスタンスが強固なロールリバーサル・サポートへ転換) サポート2: 184.00 - 184.20円 (8月中旬に揉み合ったコアレンジ下限) サポート3: 183.00 - 183.20円 (底固め水準。ここを割れるとトレンド失速) 今週のポイント・見通し 今週の焦点は、先週突破した「185円の大台」を足場として定着させ、186円台半ば〜187円台へ向けた本格的な上値試しの波動へ移行できるかである。 【メインシナリオ】185円台での底固め経由、186円台半ばへのじり高展開 185.00円前後のサポート力を確認しながら、高値圏での揉み合いを消化。徐々に安値を切り上げ、186.00円の突破から186.50円付近を目指す展開。急激な一本調子の上昇ではなく、日柄調整を挟みながら着実に上値を伸ばす動きを見込む。 想定レンジ: 184.80 - 186.80円 根拠: 185.00円のレジサポ転換(ロールリバーサル)、リスクオン地合いの継続、上値のシコリ消化の進展。 【対抗シナリオ】185円割り込みによる一時的な利益確定売り主導の調整 186.00円到達による達成感や外部環境の小反落に伴い、ロングポジションの利食い売りが先行する展開。185.00円のサポートを守りきれず下抜けた場合、184円台前半までの深めの押し目を形成する可能性がある。 想定レンジ: 183.80 - 185.80円 根拠: 短期的な過熱感による利食い me 圧力、186円台到達後の達成感、株価等のスピード調整。 総評 先週のユーロ円は、前回のレポートで「最大の焦点」として挙げた185.00円の障壁を見事に打ち破り、186.02円までの回復を果たした。暴落後のパニック収束から、着実な「レジスタンス突破型のトレンド形成」へと相場の質が一段ステージアップしたことを物語っている。 今週は、突破した185円という大台が「上値の壁」から「頼もしい下値の床」へと変貌を遂げられるかが試される。185円台をキープしたまま日柄調整をこなすことができれば、暴落前の水準である187円台回復への道筋がより鮮明となるだろう。安易な逆張りショートは避け、押し目買いの好機を丁寧に探るアプローチが推奨される。 ※今週の主な予定と結果 ユーロ圏 08/27 17:00 マネーサプライM3 (7月) 予想 3.5% 前回 3.3% (前年比) 08/28 18:00 景況感指数 (8月) 予想 97.5 前回 96.9 08/28 18:00 消費者信頼感指数(確報値) (8月) 予想 -15.5 前回 -15.5 ドイツ 08/25 15:00 実質GDP(確報値) (2026年 第2四半期) 予想 0.2% 前回 0.2% (前期比) 08/25 15:00 実質GDP(確報値) (2026年 第2四半期) 予想 0.9% 前回 0.9% (前年比) 08/25 15:00 実質GDP(確報値) (2026年 第2四半期) 予想 0.9% 前回 0.9% (季調前前年比) 08/25 17:00 Ifo景況感指数 (8月) 予想 87.1 前回 86.6 08/27 15:00 GfK消費者信頼感調査 (9月) 予想 -29.4 前回 -29.6 08/28 15:00 輸入物価指数 (7月) 予想 0.4% 前回 -0.7% (前月比) 08/28 15:00 輸入物価指数 (7月) 予想 6.9% 前回 6.1% (前年比) 08/28 16:55 雇用統計 (8月) 予想 6.4% 前回 6.4% (失業率) 08/28 16:55 雇用統計 (8月) 予想 0.48万人 前回 0.6万人 (失業者数) フランス 08/25 15:45 消費者信頼感指数 (8月) 予想 87.0 前回 86.0 08/27 15:45 生産者物価指数 (7月) 前回 -0.6% (前月比) 08/27 15:45 生産者物価指数 (7月) 前回 2.6% (前年比) 08/28 15:45 消費支出 (7月) 予想 0.0% 前回 0.4% (前月比) 08/28 15:45 消費者物価指数(速報) (8月) 予想 0.7% 前回 0.6% (前月比) 08/28 15:45 消費者物価指数(速報) (8月) 予想 2.4% 前回 2.1% (前年比) 08/28 15:45 実質GDP(確報値) (2026年 第2四半期) 予想 0.2% 前回 0.2% (前期比) 08/28 15:45 実質GDP(確報値) (2026年 第2四半期) 予想 0.7% 前回 0.7% (前年比)
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