8月28日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が行われたが、タ カ派との評価が金相場を下押しした。議長はインフレが依然として目標を大きく上回っ ているとして、目標に回帰する見通しが確信できなければ、「やるべきことがある」と 利上げ対応の必要性を指摘した。最近のインフレ指標でも、根本的な傾向は大きく改善 していないとした。また、賃金上昇圧力の鈍化についても、必ずしもインフレ低下の先 行指標にならないとの見方を示している。CMEのFEDWATCHだと、9月利上げ の確率は56.9%まで跳ね上がっている。依然として五分五分に近い数値だが、9月 利上げの可能性も決して低くないとの見方に修正されている。年内利上げの織り込みは 88.7%となっているため、利上げ観測のみで急落対応が続く見通しにはないが、ド ルの反発余地がどの程度残されているのかを探る必要性が高まっている。金とドルは強 い逆相関関係を維持しており、米金融政策見通しがドルに与える影響に注目したい。ド ルの反発余地が、金の反落余地を決定づける見通しだ。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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