NY時間の終盤に入ってドル円は159円台での推移が続いている。ベッセント財務長官が円安けん制発言もあり、ドル円は160円台を維持できずに159円台に値を落としているが、過去の例を踏まえると本日の円高傾向も短期間で効果が薄れるとの見方が強い。 ベッセント長官は本日米国で開催のG20財務相・中央銀行総裁会議で日銀の円高誘導措置に期待を示したものの短期金融市場では、9月の日銀利上げの織り込み度合は7割を切っており、完全に織り込まれた状況にはない。 さらに、仮に日銀が利上げを強行しても、円安の構造的要因の解消は困難だという。日本が保持する巨額の海外資産とそれに伴う資本フローの影響力は絶大で、海外資産の国内回帰やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のリバランスが起きない限り、根本的な状況変化は見込みにくい。日本の実質金利が海外水準に追いつくにも相応の時間を要する。 頼みの円買い介入も、7月の日米協調介入後に155円台から僅か1カ月で160円台手前へ逆戻りしたように限界を露呈している。そのような中、低ボラティリティを背景とした円キャリー取引の需要は根強い。 160円近辺では当局のけん制や再介入警戒から上値が抑えられると見られるが、実質金利差や資本フローに明確な変化がない限り、円高の持続は困難で、当面は160円を巡る綱引きが続く見通しだという。 USD/JPY 159.76 EUR/JPY 185.58 GBP/JPY 216.44 AUD/JPY 114.47 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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