中東情勢の悪化警戒で原油高、ドル高圧力に波及 ドル円160円台乗せ=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、ドル買いが優勢。ホルムズ海峡をめぐる中東情勢の悪化警戒で原油高が進行し、有事のドル買い圧力となっている。また、先週末のウォーシュ米FRB議長のタカ派発言の残像もあって米10年債利回りが一時4.79%付近に上昇したこともドル買いにつながっている。ドル円は160円台乗せ、ユーロドルは1.15台後半、ポンドドルは1.35台前半までのドル高水準で推移。ドル円にとっては新発10年債利回りが3.00%と約30年ぶり高水準となったことが円安に作用した面も指摘される。各省庁の概算要求額は143兆円前後と過去最高に膨れ上がっている。ユーロ安の面も指摘される。原油高などエネルギー価格の高止まりが欧州経済にとって警戒されたほか、スペインとイタリアの製造業PMIが50割れに落ち込んだこともユーロ売りを誘った。一方、ポンドは比較的底堅い。原油高が石油通貨としてのポンド買いにつながる面が指摘される。 ドル円は160円付近での取引。東京午前に159.64付近の安値を付けたあとは、買いの流れが続いている。ロンドン序盤に160円付近まで買われ、いったん159.80台まで反落。しかし、買いは根強く足元では160.10付近まで高値を伸ばした。中東情勢を受けた原油高、米債利回り上昇、日本の積極財政への警戒感などがドル高とともに円安に作用する面も指摘されている。 ユーロドルは1.16付近での取引。東京午前の1.1625付近を高値に軟調に推移。ロンドン序盤には1.1588付近まで安値を広げた。その後は下げ一服となるも、1.16ちょうど付近での揉み合いと引き続き上値は重い。ユーロ円は振幅もやや上値重く推移している。東京午前の185.70付近を高値に、ロンドン序盤には185.40付近まで軟化する場面があった。対ポンドでもユーロの上値は重く推移している。8月の一連の欧州製造業PMIはユーロ圏確報値52.7と速報値52.8から最小限の下方改定に留まった。一方、8月データとしては初出のイタリアとスペイン製造業PMIはいずれも50割れと悪化し、ユーロ売りを誘う面があった。 ポンドドルは1.35台前半での取引。東京午前の1.3559付近を高値に売られ、ロンドン序盤には1.3529付近に安値を広げた。しかし、足元では下げ渋っており、値幅は限定的。ポンド円は東京午前の216.34付近を安値に買われ、ロンドン時間には高値を216.74付近に更新している。ユーロポンドは0.8576から0.8560へと軟化し、ポンド買いが優勢。英製造業PMI確報値が小幅に上方改定されたことや、原油高が石油通貨としての一面を持つポンド買いにつながったもよう。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。