[9月7日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2027 年 8 月限 8 月 31 日〜 9 月 4 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 24,410 24,500 (31) 22,734 ( 2) 23,113 -1,162 銀 351.5 351.5 (31) 335.0 ( 2) 337.0 -18.0 プラチナ 9,505 9,646 (31) 8,674 ( 2) 8,908 -535 パラジウム 7,100 7,100 (31) 6,700 ( 2) 6,900 0 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 4 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 (12) 4,476.6 -53.3 | ドル・円 156.13 3.31 円高 銀 (12) 6,674.8 -103.8 | 日経平均 65,020.94 -1384.62 プラチナ (10) 1,826.0 -28.3 | NY原油 (10) 91.48 +8.08 パラジウム (12) 1,403.90 -43.00 |* ドル・円は15時45分現在、原油は 4日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前回のレビュー】 金は調整局面で米財政健全化の行方などを確認、とした。 金は米イランの軍事衝撃拡大に対する懸念が圧迫要因になったが、予想以下の全米雇 用報告やウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の発言を受けて押し目を買われた。 現物相場は8月7日以来の安値4284.04ドルを付けたのち、下げ一服となった。 金先限は8月19日以来の安値2万7340円を付けたのち、下げ一服となった。 米軍は30日、イラン南部のララク島にあるミサイル発射施設を攻撃した。米政府当 局者の話として、イラン側が「機雷を搭載したロケット弾をホルムズ海峡に向けて発射 する準備をしているのが確認された」としている。トランプ米大統領は、イランが米軍 によるイランのララク島への攻撃に対する報復としてヨルダンの米軍基地を攻撃したこ とを受け、イランを「激しく攻撃する」と表明した。米軍はイラン国内のイスラム革命 防衛隊(IRGC)の拠点に対する空爆を開始したと発表したが、米大統領は、イラン に対する新たな軍事攻撃について、「それほど長くは続かない」との見方を示した。米 政権は中間選挙を控え、イランとの紛争激化を回避したいと伝えられており、軍事衝突 の行方を確認したい。またバンス米副大統領は、イランがホルムズ海峡で商船への攻撃 を停止しない限り、米国はイランとの協議を行う予定はないと述べた。 8月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は前月比3万8000人増加し、前月か ら伸びが鈍化、事前予想の4万8000人増を下回った。前月は4万4000人増から 4万6000人増に上方修正された。教育・医療サービス部門は堅調だったが製造業な どで雇用が減少し、これを相殺する形となった。米連邦準備理事会(FRB)のウォラ ー理事は、今後発表される経済指標でインフレ圧力の鈍化が確認されれば、15〜16 日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを支持する考えを示し た。CMEのフェドウォッチで、米FOMCでの利上げ確率は50.2%(前日 63.2%)に低下した。 【金ETF残高は増加】 世界12カ国に上場している金ETF(上場投信)の現物保有高は3日時点で 1234.95トンとなり、前週末比11.26トン増加した。米国で11.13ト ン、英ETFSで0.09トン、オーストラリアで0.06トン増加、英GBSで 0.01トン減少した。調整局面を迎えるなか、押し目買いが入った。一方、米商品先 物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8月25日時点のニューヨーク金 の大口投機家の買い越しは24万3334枚となり、前週の22万2189枚から拡大 した。今回は新規買いが2万0257枚、買い戻しが888枚出て2万1145枚買い 越し幅を拡大した。 ベセント米財務長官は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、日本 にリフレ政策をやめるよう述べた。同長官が5月に日本を訪問した際、片山財務大臣に 対し、2時間以上にわたって日本の経済政策への不満をあらわにしていたと伝えられ た。高市政権が政府支出を拡大する一方、日銀に低金利政策を維持させていることが円 安を招いていると指摘した。17〜18日に日銀金融政策決定会合を控えるなか、高田 審議委員は「市場で考えられている一定の利上げの間隔や幅にとらわれるのではなく、 海外環境に加え、国内での金融環境に関する緩和度合いを確認した上で機動的に対応し ていく必要がある」と述べた。利上げが見込まれているが、利上げを決定しても政策金 利は1.25%と米連邦準備理事会(FRB)の3.50〜3.75%と日米の金利差 は大きく開いたままである。日本の10年債利回りも3%と30年ぶりの高水準となっ たが、米10年債利回りの4.8%を下回っている。円安是正には円キャリートレード の巻き戻しなどが待たれ、市場のセンチメントを変えるには日本経済の成長が続く必要 がある。円キャリートレードの巻き戻しは世界中の市場からの資金引き揚げを意味し、 各市場の動きを確認する必要がある。 【銀は米利上げ観測後退で押し目買い】 銀の現物相場は米イランの軍事衝突拡大に対する懸念や金軟調を受けて売り優勢とな り、8月19日以来の安値63.35ドルを付けたのち、米連邦準備理事会(FRB) の利上げ観測後退を受けて押し目を買われた。米イランの軍事衝突は一服するとみられ ているが、イラン経済に対する制裁措置の発動が続く見通しであり、各国への影響を確 認したい。 3日のニューヨークの銀ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比40.23トン 減の1万5319.69トンとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建 玉明細報告によると、8月25日時点のニューヨーク銀の大口投機家の買い越しは2万 5261枚となり、前週の2万3625枚から拡大した。 当面の予定(イベント・経済統計) 7日 ●米国・カナダ(勤労感謝の日) 独鉱工業生産指数 2026年7月(経済技術省) ユーロ圏国内域内総生産 2026年4-6月期確報(EUROSTAT) 8日 国内総生産 2026年4-6月期2次速報 (内閣府) 国際収支(経常収支) 2026年7月(財務省) 中国貿易収支 2026年8月(税関総署) 独貿易収支 2026年7月(連邦統計庁) 米消費者信用残高 2026年7月(FRB) 9日 中国消費者物価指数 2026年8月(国家統計局) 中国生産者物価指数 2026年8月(国家統計局) 10日 独消費者物価指数 2026年8月確報(連邦統計庁) 理事会結果公表(ECB) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米生産者物価指数 2026年8月(労働省) 米卸売在庫 2026年7月確報値(商務省) 米中古住宅販売統計 2026年8月(全米不動産協会) 11日 企業物価指数 2026年8月(日本銀行) 英貿易収支 2026年7月(国立統計局) 英鉱工業生産指数 2026年7月(国立統計局) 米消費者物価指数 2026年8月(労働省) 米消費者信頼感指数 2026年9月速報値(ミシガン大) 米財政収支 2026年8月(財務省) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。