円高・ドル高、原油反落に反応 米CPI前の調整も=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、円高とドル高の動きが優勢。米CPI発表を控えて調整主導の展開になっている。この日は原油が反落している。前日の大幅上昇の反動が入ったほか、IEA月報で石油需要見通しを引き下げたことや一部報道で「イランと湾岸諸国、ホルムズ協定の推進に向けて会談へ」としたことなどが売りを後押しした面もあったようだ。しかし、親イランのフーシ派をめぐる動きなど不安材料も多く、原油安の継続性については楽観もできない。ドル円は東京午後に154円台割れまで下落した後の戻りは限定的。足元では再び153円台に突入して安値を広げている。クロス円も総じて売りが継続しており、原油安が日本の交易条件悪化観測を緩和させたことが、円の買い戻しにつながる面が指摘される。ユーロ円は178円台半ばへ、ポンド円は208円台割れへと軟化。この動きとともにユーロドルは1.16台割れ、ポンドドルは1.35ドル付近と上値重く推移している。ドル指数は小幅に上昇した。また、ユーロにとってはフランスの財政状況の悪化が警戒されており、売り圧力となる面もあるようだ。フランス政府は、2026年の財政赤字が目標の5%を上回るとの見通しを示している。 ドル円は154円付近での取引。東京朝方につけた154.62付近を高値に、その後は上値重く推移している。東京午後には154円台割れまで一時下落した。ロンドン序盤にはいったん154.30台まで反発したが、その後は再び軟化。154円台割れから153.90台へと安値を広げてきている。この日は原油が反落しており、日本の交易条件悪化による円売りの歯車が逆転する格好になっている。このあと注目指標、米CPIを控えた調整の面も指摘されよう。 ユーロドルは1.16ドル付近での取引。東京午前の1.1618付近を高値に上値重く推移している。東京午後に1.16ちょうど付近まで軟化したあと、ロンドン早朝には下げ渋る場面があった。しかし、ロンドン勢の本格参加とともに再び売りが優勢となっている。足元では1.1590付近まで安値を広げている。ユーロ円は東京午前の179.54付近を高値に軟調な流れが継続している。足元では安値を178.40台へと広げてきている。対ポンドでもユーロ売りが優勢。ユーロ売りの背景としては、フランス財政の先行きに対する不透明感が指摘される。フランス政府は「2026年の財政赤字が目標の5%を上回るとの見通し」と示した。 ポンドドルは1.35ドル付近で取引されている。東京午後の1.3496付近を安値に、ロンドン朝方の1.3527付近を高値とするレンジで売買が交錯している。日本時間午後3時に発表された一連の英経済統計が強含んだことがポンド買いを誘う場面があった。ただ、ポンド円は売り圧力に押されており、東京午前の208.92付近を高値に足元では207.80台へと安値を更新している。ユーロポンドは軟調。英指標を受けたポンド買いが鮮明で、0.8597から0.8581までユーロ売り・ポンド買いが進行している。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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