ドル円は米消費者物価指数後に大きく上下=NY為替概況 注目された米消費者物価指数(CPI)は、コア前月比が予想の+0.2%に対して+0.3%と小幅に上回った以外は、概ね予想通りの結果となった。ただ、発表直後に一気にドル高が進み、ドル円は154.00円前後から154.48円まで上昇。短期金利市場での9月の利上げ期待が発表前の70%前後から90%台まで急上昇し、ドル買いを誘った。コア項目の伸びが好感されたことに加え、前日の米生産者物価指数(PPI)と合わせて米物価統計が堅調な推移を見せたことで、もともとの利上げ期待が後押しされた面もあるとみられる。 しかし、ドル円は高値からすぐに反落。発表前の水準を割り込むと売りが加速し、153.24円まで急落した。利上げ期待自体は90%台を維持できなかったものの、86%とCPI発表前よりもかなり高い水準で推移した。サウジアラビアがフーシ派からの攻撃を受けて東西パイプラインの停止を発表したことで、米国のインフレ警戒に伴う利上げ期待が高まった側面も見られた。 こうした米利上げ期待を受け、安値からは153円台後半まで反発したものの、週末を前に様子見ムードが広がったこともあり、ドルの買い戻しは限定的なものにとどまった。153.80円手前で上値を抑えられると、夕方にかけて153.50円前後に下げる展開となった。 背景には、円キャリー取引の巻き戻し警戒などが円買いにつながったとみられる。もっとも、夕方に発表されたIMM通貨先物を確認すると、9月8日時点で前週からネットで10万3,023枚の大幅な買いとなり、買い越しに転じている。レバレッジド・ファンズは額こそ減ったものの依然として売り越しが残っており、機関投資家や個人投資家の建玉も円売りが残っているとみられるが、一時ほどの調整圧力にはならない可能性に留意したい。 ユーロドルは、米CPI発表直後のドル高により1.1590ドル台から1.1569ドルまで下落した。しかしドル円同様にドル高は長続きせず、すぐに反発すると1.1610ドル台をつけた。その後はやや売りが入り、1.1600ドルを挟んだ推移となった。 ポンドドルも米CPI直後のドル高で1.3510ドル前後から1.3482ドルまで下落したものの、すぐに反発して1.3535ドルをつけた。その後は1.3520ドル台を中心としたもみ合いとなった。 ユーロ円はじりじりと下値を切り下げる展開が続いた後、ドル円の反落に押し出される形で177.90円まで下落。その後178.40円手前まで反発したものの、引けにかけて再びやや円高に振れた。 ポンド円も朝方の208.92円からじりじりと下げた後、ドル円の急落につれて207.31円まで下落。その後の戻りでも208円台をつけきれなかった。 MINKABUPRESS 山岡
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