今週の【早わかり株式市況】3週ぶり反発、日米金融会合は無難通過で安心感

配信元:株探
著者:Kabutan
■今週の相場ポイント
 1.日経平均は3週ぶり反発、6万5000円台回復
 2.AI減速論が浮上、アンソロピックCEO発言で
 3.主力のAI半導体株に逆風、SBG株一時急落
 4.FRBは3年ぶり政策金利引き上げ、市場予想通り
 5.日銀も利上げ決定、ハト派色意識され株買い

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1007円(1.6%)高の6万5018円と、3週ぶりに上昇した。

 今週はにわかにAI開発減速論が広がり、AI・半導体関連株に逆風となった。一方、個別株物色は根強く、バリューやグロース株に堅調なものが目立った。米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合の両イベントは波乱なく通過した。

 週明け14日(月)の日経平均は下落した。米オープンAIが年内の上場を見送る可能性が高まったほか、アンソロピックCEOの発言などでAI開発投資が減速するとの思惑が浮上。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が急落するなどAI・半導体関連株に値を下げるものが相次いだ。15日(火)は小幅続落。前日の米国株市場で半導体株が売られた流れを引き継ぎ、リスク回避ムードが漂った。16日(水)は上昇に転じた。自律反発狙いの買いで全体相場に浮揚力が働いた。日本時間翌未明に注目のFOMCの結果が判明。米連邦準備制度理事会(FRB)は市場予想通り、約3年ぶりとなる政策金利引き上げを決めた。17日(木)の日経平均は上昇。FOMCという重要イベントを通過した安心感から幅広い銘柄に買いが流入した。全体相場は朝方高く始まったものの、その後は上値の重さが意識された。翌日の日銀会合を控え徐々に手控えムードが強まった。主力のAI・半導体関連株が朝高後伸び悩んだ一方、バリュー株が相対的に強さを発揮。グロース市場250指数は2%超高と個別株物色は活発だった。18日(金)も値上がりし、これで日経平均は3日続伸となった。昼休み中に日銀会合の結果が発表され、政策金利が0.25%引き上げられることが明らかになった。ただ、ハト派とみられている政策委員2人からの「反対票」が入ったことで今後の利上げに対する慎重姿勢が期待され、円安が進行するとともに株式に買いが流入した。

■来週のポイント
 来週はシルバーウィークの連休で取引は2日間のみ。連休明けは海外市場とのギャップ埋めが行われることが予想されるほか、日本時間24日深夜からの米中首脳会談が注目される。基本的に海外動向に振らされる週となりそうだ。

 重要イベントとしては、国内では特になし。海外では前述の米中首脳会談のほか、21日に発表される中国9月最優遇貸出金利、24日に発表される米国8月新築住宅販売件数に注視が必要だろう。

■日々の動き(9月14日~9月18日)

【↓】   9月14日(月)―― 続落、AI・半導体関連の一角が売られる
 日経平均 63492.99( -518.35、-0.81)  売買高19億7480万株 売買代金 7兆2866億円

【↓】   9月15日(火)―― 3日続落、金利上昇など警戒しマイナス圏で着地
 日経平均 63484.10( -8.89、-0.01)  売買高18億8588万株 売買代金 7兆4384億円

【↑】   9月16日(水)―― 4日ぶり反発、朝安も後半切り返し高値引け
 日経平均 63923.00( +438.90、+0.69)  売買高17億6909万株 売買代金 6兆7075億円

【↑】   9月17日(木)―― 続伸、半導体失速もバリュー株が買われる
 日経平均 64136.25( +213.25、+0.33)  売買高19億5662万株 売買代金 7兆1538億円

【↑】   9月18日(金)―― 3日続伸、米株高を受けAI・半導体関連が高い
 日経平均 65018.95( +882.70、+1.38)  売買高28億6228万株 売買代金 10兆3969億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、26業種が値上がり
 (2)上昇率トップはリクルート <6098> などサービス。内需株はダイダン <1980> など建設やトランシティ <9310> など倉庫も高い
 (3)レーザーテク <6920> など電機、住友重 <6302> など機械、セイコーG <8050> など精密機器といった輸出株も上昇
 (4)金融株はライフネット <7157> など保険、プレミアG <7199> などその他金融は買われたが野村 <8604> など証券は下落率トップに売られた
 (5)ENEOS <5020> など石油、SWCC <5805> など非鉄、INPEX <1605> など鉱業といった資源株は値下がり

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(4) フィジカルAI 
 2(1) 円高メリット 
 3(23) サイバーセキュリティ ── 上半期のランサムウェア被害123件と過去最多
 4(6) 地方銀行 
 5(3) 半導体 
 ※カッコは前週の順位

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