ウォーシュ会見にドル売りの反応 ただ、大きな波乱はなし=NY為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ウォーシュ会見にドル売りの反応 ただ、大きな波乱はなし=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ウォーシュ議長のFOMC後の会見を受けてドル売りの反応が見られた。ドル円はFOMC前までに158円台に上昇していたが、157円台に伸び悩む展開。ただ、特に大きな波乱はなかった。

 政策金利は予想通りに据え置きとなり、利上げを主張した委員が2名となった。当初は3名が反対に回るのではとも見られたいた。

 その後にウォーシュ議長が会見で「政策が徐々に効果を発揮し始めているという点で圧倒的コンセンサスが形成されている」と述べていたほか、今後については「情報を蓄積し状況に応じ行動の用意がある」との意向を示していた。

 決してハト派な雰囲気ではなかったものの、市場は12月の利上げに明確なシグナルは示さなかったと受け止めた模様。それでも短期金融市場では12月の利上げ確率を80%としている。

 きょうのユーロドルは下げ止まり、1.11ドル台半ばに買い戻された。ウォーシュ議長の会見を受けてドル安の反応が見られユーロドルは上昇。一方、ユーロ円は176円台での推移。

 明日はECB理事会が控えている。本日のFRB同様に据え置きが確実視されているが、次回の利上げに可能性を残す「タカ派な据え置き」になると見られている。ただ、アナリストは、ユーロが本格的に反転するにはECBのタカ派的な据え置きだけでは不十分と指摘。

 今年は金融政策を巡る見通しがユーロの支援材料となってきたものの、それだけではユーロの一段高を促すには不十分だとしている。むしろ、目先のユーロの下値余地を左右するのは、フランスの財政状況や国債利回りのスプレッドについて「ECBが何を語り、あるいは何を語らないかだろう」と述べた。

 ポンドドルも買い戻しが膨らみ、1.33ドル台を回復。一時1.3275ドル付近に下落し、21日線を下回っていたが、サポートされた。一方、ポンド円も買いが膨らみ、210円台半ばに回復。こちらも21日線でサポートされていた。

 本日はヒーリー英財務相が秋季予算案を公表したが、特に波乱はなく、投資家に安心感を与えたようだ。一連の発表後も英国債市場は落ち着いた動きを維持し、ポンドも同様の反応を見せている。

 エコノミストは「ヒーリー財務相が小規模な財政措置を幅広く打ち出すとともに、政府の財政規律を順守する方針を改めて表明したことで、投資家の信頼を維持できた」との見方を示した。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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