ドル円、158円後半まで上げ拡大 200日線突破を試す展開 円安が押し上げ=NY為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル円、158円後半まで上げ拡大 200日線突破を試す展開 円安が押し上げ=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は上値追いが続き、158円後半まで上げ幅を拡大した。ドル高の気配はなく、円安がドル円を押し上げていたようだ。200日線が158.60円付近に来ており、突破を試す展開となっている。ただ9月の下旬以降、上値を抑えられて来た水準でもあり、上値抵抗は強そうだ。なお、円安を促す直接の材料は見当たらない。

 一方、ドルに対して慎重な見方が出ている。本日の米中間選挙、週末の米雇用統計、そしてイラン情勢を加えた変動要因が投資家を慎重にしており、その分、市場はレンジ突破を起こしやすい環境にあると指摘。

 そのような中で、焦点は各イベントの連鎖反応にあり、米中間選挙を受けたAI関連株安の深化に、米雇用統計の軟化が重なれば、短期金利低下とともにドル安シナリオが完成するという。

 一方、米雇用統計が強い内容、もしくは予想通りの結果に留まった場合は、通常のボラティリティに留まる可能性にも言及。なお、イラン情勢は外交進展による原油安・ドル安の加速か、戦闘激化による原油高・ドル高という二者択一のリスクとして全イベントに影を落としているとも述べた。

 ユーロドルは1.11ドル台後半での方向感のない展開。夏以降の下げは一服し、リバウンド相場の気配は出ているものの、上値は重く現在は21日線付近での推移が続いている。ユーロ自身の動きよりも、米中間選挙と米雇用統計を受けたドル相場の行方を待っている気配ではある。一方、ユーロ円は177.65円付近まで上昇。こちらは21日線を上抜ける動きが出ている。

 ECB理事のナーゲル独連銀総裁の発言が伝わり、インフレ見通しの悪化を受け、ECBは来月に利上げに踏み切る可能性が高いとの見方を示した。インフレを巡る状況は一段と悪化したと指摘。エネルギー価格の高騰が他の物価にも波及する二次的影響が生じるリスクが高まっていると警告した。

 次回12月の理事会では、2029年までの新たな経済見通しが公表されるため、こうしたリスクについて、より明確な判断が可能になるという。

 ポンドドルはリバウンド相場を続け、一時1.3430ドル付近まで上昇。本日も1.3425ドル付近に来ている200日線を一時上回ったものの、いまのところは敬意を払っている模様。一方、ポンド円もリバウンド相場を継続し、213円に一時上昇。こちらは212.90円付近に来ている200日線突破をうかがう展開。

 米大手銀のストラテジストは、英中銀が木曜日の金融政策委員会(MPC)で、今後1年間に4回の利上げを織り込む市場をけん制する可能性が高いと指摘。ただ、英インフレが上昇する中、今回はリスク管理の観点から政策金利を引き上げると予想している。

 ストラテジストは「委員会は、積極的な利上げ路線に対する市場の期待を抑えようとするだろう。結果的には、冷静になるよう穏やかに呼びかけるものと受け止められる可能性が高い」と述べた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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