前日と変わらずドル売り優勢の展開が続く=NY為替前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場は、前日と変わらずドル売り優勢の展開が続いている。米国債利回りの下げが依然としてドルを圧迫しているようだ。米経済は堅調さを示しており、12月FOMCでの利上げ期待は高い。しかし、北朝鮮問題に加え、ここにきてトランプ大統領が税制改革を成立させることができるのか懐疑的な見方が台頭しており、ドルの圧迫要因に繋がっている。

 きょうはハト派のエバンス・シカゴ連銀総裁の発言が伝わっていた。総裁は「インフレ期待が上がらない限り、利上げはあまり建設的ではない。次の利上げまでにインフレ指標の進展を確認した」と利上げには慎重姿勢を示している。ただ、特に市場の反応は限定的。

 ドル円も前日に引続き下値模索が続いており、112円割れを試す動きも見られていた。しかし、前日同様に112円付近では押し目買い意欲も強く112円台は維持されている。本日112.15付近に来ている21日線はサポートされている状況。112.00付近にはオプション絡みの買いや、111.85付近に来ている200日線を意識した買いも出ているようだ。

 その後、112円台半ばに戻している。112円台が堅持されたことで一旦、短期ショート勢の買い戻しと思われる。午後にFOMC議事録の発表も控えており、それに向けたポジション調整が出ているのかもしれない。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美 

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