様子見が強い中、ドル円は112円台後半 午後にイエレン議長あいさつ=NY為替チェック

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 一連の米経済指標に伴う動きも一服し、ドル円は112.85近辺で推移している。NY時間の開始までは緩やかに売り優勢の展開が続き、112.30付近まで下落していた。全体的には動意薄の展開の中、ドルは調整売りに押されていたが、下押す動きまでは見られていない。米景気の先行きや、利上げ期待がドルをサポートしている。

 この日発表になったISM非製造業指数は、週初の製造業と伴に強い内容となっている。ハリケーンの影響は限定的なようで逆に、復興需要が企業のセンチメントを高めているようだ。次期FRB議長の人選に関しても市場の話題となっており、ウォーシュ元FRB理事やパウエルFRB理事などの名前があがっているが、まだ不透明な部分が多い。
 
 次の材料探しの中、週末には米雇用統計の発表を控えており、その結果を見極めたい雰囲気が強い。ハリケーンの影響で非農業部門雇用者数(NFP)の増加幅は大きく鈍化することが予想されているが、そうであってもネガティブなインパクトは限定的であろう。むしろ、今回はハリケーンの影響が小さいと思われる平均時給などを注目したいところではある。

 このあと、日本時間4時過ぎにイエレンFRB議長の地方銀行大会での挨拶が予定されている。金融政策に関してどの程度言及するかは未知数だが、注目したい。質疑応答はない見通し。

USD/JPY 112.84

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
 

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。