【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、北朝鮮リスク後退や米株高、円安で買い戻し (8月30日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  19480.98
高値  19538.23(14:09)
安値  19435.10(09:09)
大引け 19506.54(前日比 +143.99 、 +0.74% )

売買高  17億0530万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2247億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、米株高と円安を好感
 2.北朝鮮を巡る地政学リスクもやや後退、買い戻し優勢に
 3.後場、商い増勢のなか水準を切り上げ1万9500円台回復
 4.海運株や水産、食品といったディフェンシブ株が買われる
 5.売買代金は8日ぶりに活況の目安とされる2兆円上回る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは56ドル高と反発。北朝鮮リスクで朝方は売られたものの、消費者景気信頼感指数が市場予想を上回る良好な結果だったことから押し目買いが優勢となった。

 東京市場では朝方から買い優勢となり、途中伸び悩むも、後場後半に買い直され日経平均株価は約2週間ぶりに1万9500円台を回復した。

 30日の東京市場は、前日のリスクオフの巻き戻しで終始買い優勢だった。北朝鮮を巡る地政学リスクに対する警戒感はくすぶるものの、ただちに軍事衝突が起きるような状況にはないとの見方から前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が揃って高かったことが投資家心理を改善させた。また、為替市場で1ドル=109円台後半とドル高・円安方向に振れたことも、輸出株中心に広範囲に買いを誘導する背景となった。日経平均は薄商いのなか前場後半に伸び悩んだが、後場に入り底堅い地合いが確認されると、後半は押し目買いの動きが強まった。海運株が高く、水産や食品などのディフェンシブ株も堅調。東証1部の売買代金は後場に入り増勢となり、活況の目安とされる2兆円台を8営業日ぶりに回復している。

 個別では、ソニー<6758>が売買代金トップとなるなか上昇、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。トヨタ自動車<7203>、富士フイルムホールディングス<4901>、日立製作所<6501>も値を上げた。キーエンス<6861>が買われ、旭化成<3407>も高い。ダンロップスポーツ<7825>が急伸、クラウディア<3607>はストップ高。サニックス<4651>が物色人気となり、大平洋金属<5541>も買いを集めた。
 半面、KLab<3656>が商い急増のなか大幅安で目を引く。SUMCO<3436>、ダイフク<6383>も安い。アイロムグループ<2372>が急落、日本M&Aセンター<2127>、安永<7271>なども下落した。積水化成品工業<4228>が売られ、熊谷組<1861>、鳥貴族<3193>、ノーリツ鋼機<7744>なども値を下げた。クリーク・アンド・リバー社<4763>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、KDDI <9433> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約38円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は住友鉱 <5713> 、電通 <4324> 、資生堂 <4911> 、スクリン <7735> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約3円。

 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は鉱業、石油石炭製品、非鉄金属の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)倉庫運輸関連、(3)水産・農林業、(4)鉄鋼、(5)食料品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)金属製品、(2)保険業、(3)その他金融業、(4)サービス業、(5)銀行業。

■個別材料株

△シミックHD <2309> 
 「核酸医薬品向け事業を強化」との報道。
△ジューテック <3157> [東証2]
 9月5日付で東証1部へ指定替え。
△大阪ソーダ <4046> 
 「EV電池新素材を量産」との報道。
△洋ゴム <5105> 
 SMBC日興証券が「強気」に格上げ。
△住友ゴ <5110> 
 3.5%を上限に自社株買いを実施。
△三井海洋 <6269> 
 SMBC日興証券が投資判断「強気」に新規設定。
△明治機 <6334> [東証2]
 18年3月期通期は84%経常増益予想。
△中本パックス <7811> [東証2]
 9月5日付で東証1部へ指定替え。
△ダンロップス <7825> 
 住友ゴが株式交換で完全子会社化。
△イノテック <9880> 
 香港投資会社と資本業務提携。

▼DNC <4246> 
 野村証券が「ニュートラル」に格下げ。
▼ソルクシーズ <4284> 
 67万株の立会外分売を実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)クラウディア <3607> 、(2)ダンロップス <7825> 、(3)サニックス <4651> 、(4)大平金 <5541> 、(5)正栄食 <8079> 、(6)アクリティブ <8423> 、(7)エラン <6099> 、(8)協栄産 <6973> 、(9)川西倉 <9322> 、(10)ダイニック <3551> 。
 値下がり率上位10傑は(1)KLab <3656> 、(2)アイロムG <2372> 、(3)オルトP <3672> 、(4)積化成 <4228> 、(5)オープンドア <3926> 、(6)日理化 <4406> 、(7)日本M&A <2127> 、(8)テクマト <3762> 、(9)CAC <4725> 、(10)安永 <7271> 。

【大引け】

 日経平均は前日比143.99円(0.74%)高の1万9506.54円。TOPIXは前日比9.89(0.62%)高の1607.65。出来高は概算で17億0530万株。値上がり銘柄数は1357、値下がり銘柄数は540となった。日経ジャスダック平均は3413.71円(8.76円高)。

[2017年8月30日]

株探ニュース

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