反落、05年以来の大型ハリケーンによる経済的損失を警戒＝ＮＹ原油概況

NY原油先物9月限（WTI）（終値）
1バレル＝47.43（-0.98　-2.02%）
ブレント先物10月限(ICE) 52.04（-0.53　-1.01%）

　ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比は、期近２限月が０．９８～０．９２ドル安。米メキシコ湾岸へ北上中のハリケーン「ハービー」が急速に勢力を強めて、米国の石油関連施設の心臓部であるテキサス州を直撃すると予報されており、一時的な供給逼迫以上に経済への打撃が警戒されている。「ハービー」はカテゴリー３まで勢力を拡大し、２００５年の「ウィルマ」以来に本土に上陸する大型ハリケーンとなる見通し。２００５年はハリケーン「カトリーナ」も猛威を振るい、被害は甚大だった。「カトリーナ」による経済的損失は１５７０億ドルと算定されている。

　時間外取引で１０月限はじり安推移。通常取引開始を控えて切り返す場面はあったが、通常取引開始後は売りが強まり、４７．０６ドルまで下落した。ただ、取引終盤にかけては４７ドル半ばまで下げ幅を縮小した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（みんかぶ） 

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