【これからの見通し】目立つ経済統計発表なく、週末調整圧力も きょうはユーロ圏経常収支(6月)、カナダ消費者物価指数(7月)、米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(8月)などの経済指標発表が予定されている。カナダドルにとってはインフレ指標のブレが今後の利上げ観測に影響を与える可能性があろう。ただ、予想近辺に留まれば反応薄に。前月比変わらず、前年比+1.2%程度が見込まれている。米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は94.0と前回7月の93.4から上向く見込み。 今週は北朝鮮に続いて、白人至上主義問題などトランプ大統領をめぐる様々な材料がドル相場をかく乱させている。昨日の米国株式市場に続いて、きょうの日経平均にも売りが強まるなど相場は不安定な状況。加えて、スペイン・バルセロナでのテロ事件が発生し、地政学リスクは広がりをみせている。きょうは週末を控えていることもあって経済統計結果のインパクトが薄ければ、調整ムードが広がりそうだ。株式動向に注意しながら、ドル円の下値模索の動きを注視したい。 来週は24日から米ジャクソンホール会合が開催される。ただ、注目のドラギECB総裁については、事前に秋までは新たな施策についての発言はないとの関係筋発言が報じられている。また、イエレンFRB議長の発言は25日に予定されているが、今週のFOMC議事録ではインフレについてハト派のトーンが強く、またすでにバランスシート縮小について市場の織り込みが進んでいることもあって、同会合に向けた市場の期待感は後退気味となっているようだ。 みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
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