このあとはＥＣＢ理事会の結果発表

　日本時間午後８時４５分にECB理事会の結果発表、続いて同午後９時半からはドラギECB総裁の会見が始まる。

　前回6月理事会では成長見通しの引き上げ・インフレ見通しの引き下げが発表された。ガイダンスでは追加利下げを示唆する文言が削除されている。このときのドラギ会見では、テーパリングの議論はなかったと表明された。その後のECBフォーラムではドラギ総裁はインフレは一時的要因によるものと分析、成長面の強さが前面に押し出されることとなった。少しずつではあるが、着実に出口戦略に向けた足取りは確認されてきている。

　ただ、ネックとなっているのが米国と同様にインフレ動向となろう。足元のＣＰＩ前年比がEU基準ベースで1.3％と中銀の２％目標からは遠ざかってきており、今後の見通しはどうか。ドラギ会見での一言一言に市場は敏感に反応しそうだ。 

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