【↑】日経平均 大引け| 反発・1万9900円台乗せ、円安で景気敏感株に買い (5月10日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  19890.56
高値  19938.53(10:23)
安値  19866.30(09:30)
大引け 19900.09(前日比 +57.09 、 +0.29% )

売買高  21億6989万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7790億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、1万9900円台乗せ・年初来高値を更新
 2.円安を追い風に鉄鋼、電機、機械など景気敏感セクターに買い
 3.騰落レシオは過熱ゾーンも好業績銘柄中心に物色意欲旺盛
 4.東証1部売買代金は2兆8000億円弱と高水準をキープ
 5.任天堂が売買代金トップで上昇、ソフトバンクなど値がさ株強い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは36ドル安と3日ぶりに反落。原油安や北朝鮮の核実験準備報道が警戒され、売りが優勢となった。

 東京市場では、為替の円安などを追い風に買い優勢の展開となり日経平均株価は反発、1万9900円台に乗せ、年初来高値を更新した。

 10日の東京市場は、外国為替市場で1ドル=113円台後半の推移と円安に傾いたことなどを追い風にリスク選好ムードとなった。前日の米国株市場でNYダウはマイナスだったもののハイテク株比率の高いナスダック指数が4日続伸と上昇基調を続けていることも電機や精密セクターの買いを誘発した。世界的な景況感の回復を背景に鉄鋼や機械など景気敏感株にも物色の矛先が向いた。テクニカル面では騰落レシオなどに過熱感が意識されるものの、決算発表を絡め好業績銘柄に買いを入れる動きは健在で利益確定売り圧力を吸収した。東証1部の売買代金は2兆8000億円弱と高水準に膨らむなか、日経平均は年初来高値を更新、2万円大台を指呼の間にとらえている。

 個別では、任天堂<7974>が売買代金トップで上昇、東芝<6502>も高い。ソフトバンクグループ<9984>も買い優勢だった。ミネベアミツミ<6479>が買われ、キーエンス<6861>、三菱自動車<7211>なども物色人気に。日精エー・エス・ビー機械<6284>が急騰、東海カーボン<5301>も値を飛ばした。アイ・エス・ビー<9702>、キッツ<6498>、ラウンドワン<4680>なども大幅高。
 半面、SUBARU<7270>が売られ、SCREENホールディングス<7735>が大幅安。エイチワン<5989>、アニコム ホールディングス<8715>が急落したほか、イーレックス<9517>も大きく値を下げた。サンデンホールディングス<6444>、大崎電気工業<6644>なども下落した。三越伊勢丹ホールディングス<3099>、キッセイ薬品工業<4547>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、トレンド <4704> 、TDK <6762> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、スクリン <7735> 、SUBARU <7270> 、三越伊勢丹 <3099> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約23円。

 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)その他製品、(3)情報・通信業、(4)電気・ガス業、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)ガラス土石製品、(3)金属製品、(4)証券商品先物、(5)陸運業。

■個別材料株

△システナ <2317> 
 今期経常は30%増で3期連続最高益、6円増配。
△GMOクラウ <3788> 
 第1四半期は営業利益6割増。
△ラウンドワン <4680> 
 今期経常は14%増益へ。
△東海カ <5301> 
 今期経常を28%上方修正。
△冶金工 <5480> 
 前期経常が上振れ着地、今期は58%増益、2.5円増配。
△ASB機械 <6284> 
 上期経常は一転11%増益で上振れ着地。
△イリソ電子 <6908> 
 18年3月期営業利益は3期ぶりに最高益更新予想。
△オプテクスG <6914> 
 第1四半期営業益50%増で上半期計画進捗率83%。
△ヘリオスTH <6927> 
 今期経常は24%増益、5円増配。
△アイエスビー <9702> 
 無線通信技術「F-RIT」準拠のMACプロトコル製品化に成功。

▼COTA <4923> 
 18年3月期業績は営業利益6.5%減予想。
▼アニコムHD <8715> 
 18年3月期は28%経常減益予想。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オプテクスG <6914> 、(2)ASB機械 <6284> 、(3)ヘリオスTH <6927> 、(4)冶金工 <5480> 、(5)東海カ <5301> 、(6)クレスコ <4674> 、(7)システナ <2317> 、(8)アイエスビー <9702> 、(9)GMOクラウ <3788> 、(10)キッツ <6498> 。

 値下がり率上位10傑は(1)エイチワン <5989> 、(2)アニコムHD <8715> 、(3)ロランドDG <6789> 、(4)FJネクスト <8935> 、(5)イーレックス <9517> 、(6)アイスタイル <3660> 、(7)矢作建 <1870> 、(8)ユーシン精機 <6482> 、(9)西尾レント <9699> 、(10)コシダカHD <2157> 。

【大引け】

 日経平均は前日比57.09円(0.29%)高の1万9900.09円。TOPIXは前日比3.42(0.22%)高の1585.19。出来高は概算で21億6989万株。値上がり銘柄数は1044、値下がり銘柄数は805となった。日経ジャスダック平均は3083.50円(14.74円高)。

[2017年5月10日]

株探ニュース

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