株価指数先物【昼のコメント】ETF分配金支払いのための売り需要意識もショートは積み上がらず

配信元:株探
著者:Kabutan
 日経225先物は11時30分時点、前日比10円高の2万2550円(+0.04%)前後で推移している。米国市場の下落を受けて売り先行で始まったが、寄り付きは2万2450円とシカゴ先物清算値(2万2415円)を上回って始まった。現物の寄り付き直後に2万2430円を付けたが、その後はじりじりと切り返しをみせており、前場半ばには上昇に転じている。その後は中国市場の動向を睨みながらの相場展開となるなか、上海指数が底堅い値動きで推移すると、一時2万2640円まで上げ幅を広げている。ただし、上海指数が下げに転じてきたこともあり、前引けにかけては前日終値水準まで上げ幅を縮めている。

 前引けのTOPIXは0.06%の上昇だった。そのため、日銀のETF買い入れはないだろう。上海指数、ハンセン指数は前日終値を挟んでの値動きであり、グローベックスのNYダウ先物は50ドル高程度で推移しているため、後場も2万2500円を挟んで狭いレンジ取引が続きそうだ。ETF分配金支払いのための売り需要が見込まれるため、買い方は様子見姿勢になりやすい。一方で、短期筋の売り仕掛け的な売買についても、支持線として意識される25日移動平均線レベルでの底堅さがみられており、売り込みづらいだろう。

 また、ランチタイムの日経225先物は小動きで推移しており、ETF分配金支払いのための売り需要を警戒した動きもみられていない。指数寄与度の大きいソフトバンクグループ <9984> が弱含みで推移しているため、日経平均のリバウンドは期待しづらいが、下値の底堅さも意識されやすいだろう。

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