株価指数先物【昼のコメント】ソフトバンクグループ、ファミリーマートのインパクトで下押す流れは想定しづらい

配信元:株探
著者:Kabutan
 日経225先物は11時30分時点、前日比70円高の2万2440円(+0.31%)前後で推移している。米国市場の上昇を受けて買い先行で始まり、寄り付きは2万2500円とシカゴ先物清算値(2万2495円)にサヤ寄せして始まった。しかし、現物の寄り付き直後につけた2万2540円を高値に、その後は2万2500円を挟んでの狭いレンジ取引が続いており、前引けにかけては上げ幅を縮めている。

 東証1部の値下がり数が7割近くを占めている状況であり、TOPIX先物は小幅に下落。一方で、ソフトバンクグループ <9984> 、ファミリーマート <8028> の2社で日経平均を約118円押し上げており、全体としてはこう着感の強い相場展開である。これにより、NT倍率(先物中心限月)が一時14.51まで上昇している。

 前引けのTOPIXは0.30%の下落だった。そのため、日銀のETF買い入れは期待しない方が良さそうである。グローベックスのNYダウ先物は50ドル安程度で推移しているほか、上海指数、ハンセン指数は小幅な上昇で推移している。上海指数あたりが下げに転じてくるようだと、短期的な売り仕掛けの動きが出やすいが、25日移動平均線レベルでの底堅さが意識されるなかでは、売り込みづらいところ。また、ソフトバンクグループ、ファミリーマートの指数寄与度の大きさから、大きく下押す流れも想定しづらいだろう。

 明日のETF分配金支払いのための売り需要への警戒感も意識されるところではあるが、一方で、需給イベント通過後を狙った押し目狙いの動きも底堅さにつながりやすい。

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