株価指数先物【寄り前コメント】権利行使価格2万4375円レベルまで上昇、ショートに傾いている海外勢のヘッジニーズは多い

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 24200  +80 (+0.33%)
TOPIX先物 1657.0  +8.5 (+0.51%)
シカゴ先物 24265 +145
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 5日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。大統領選の結果は、いまだ判明していない。しかし、バイデン氏が獲得した選挙人は過半数に迫っており、予想よりも早く判明するのではないかとの見方から買い優勢の展開に。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が一段とハト派姿勢を強めたため、長期にわたり大規模緩和が維持されるとの見方が支援材料となった。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比145円高の2万4265円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円高の2万4170円で始まり、グローベックスの米株先物の上昇を受けて上げ幅を広げ、米国市場の取引開始前には一時2万4380円まで買われる場面がみられた。その後は上げ幅を縮め米国市場の取引時間中は2万4200円から2万4300円辺りでの推移が続き、2万4200円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行の展開で始まろう。半導体株の強い値動きを受けてナスダックは10月の戻り高値に接近しており、9月の最高値が視野に入ってきている。この流れを引き継ぐ格好から東京エレクトロン <8035> など指数寄与度の大きい値がさハイテク株の上昇が期待されそうである。一方で、ADRではソフトバンクグループ <9984> がやや軟調だったほか、任天堂 <7974> が決算評価から買われており、ややTOPIX型優位が意識されそうだ。

 ただし、米国ではブルーウェーブポジションのアンワインドが継続しており、ナスダックの高値奪還が意識される中においてNT倍率の上昇傾向は続きそうである。決算本格化に加えて週末要因もあってオーバーウィークのポジションを積極的にとる参加者は限られ、引き続き短期のヘッジファンドの売買が中心であろう。とはいえ、節目の2万4000円突破からナイトセッションではオプション権利行使価格の2万4375円レベルまで上昇しており、2万5000円コールの出来高も増加。利食いも意識されるものの、ショートに傾いている海外勢のヘッジニーズは多いだろう。

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