ドル高の流れ継続へ、米債の手がかり無くても=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル高の流れ継続へ、米債の手がかり無くても=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル高の流れが継続。ドル円が103円台後半での揉み合いとなる一方で、各主要通貨に対してドルが一段と買われている。ユーロドルは1.20台後半、ポンドドルは1.35台前半、豪ドル/ドルは0.76台後半など前週末から一段と軟化している。この日はNY市場がキング牧師誕生日のため米株や債券市場が休場となる。米債取引が休止されるなかでのドル高の動きは新たなトレンド性を感じさせる動き。ドル指数は先週末から一段と上昇し、10+21日線がゴールデンクロスを示現した。この日は前週末の米株安を受けて欧州株が小安く推移しており、ややリスク警戒の動きもみられている。英欧の主要経済指標発表はなく、手掛かり難の週明け相場となっている。

 ドル円は103円台後半での取引。東京朝方に103.93レベルの高値をつけたあとは103.69レベルまで反落。その後は103.70-80レベルでの揉み合いとなってロンドン朝を迎えた。ロンドン市場では各主要通貨に対してドル買いが優勢となり、ドル円は103.84レベルまで一時上昇。しかし、売買は交錯しており、レンジ内での取引が続いている。欧州株は売りが先行しているが、独DAX指数は上昇に転じており、NY市場休場を控えて方向性は希薄。

 ユーロドルは1.20台後半での取引。前週末の下落をうけて東京市場では1.2070-80レベルと安値圏での揉み合いが続いた。ロンドン勢は売りから入り、1.2056レベルまでの下押し。前週末から一段と安値を広げた。ユーロ円は125円台前半での揉み合いのなかで一時125.14レベルと安値を広げた。ただ、値幅は狭く動意薄。対ポンドではユーロ買いが先行したが値動きは続かず。この日は目立った指標発表もなく値動きは緩慢だった。

 ポンドドルは1.35台半ばでの取引。1.36近辺が重く、ロンドン序盤には1.3520レベルまで安値を広げた。その後は下げ一服も1.35台半ばまでと前週末よりも安値水準で推移している。ポンド円は東京市場からの下落の流れが継続し、一時140.36レベルまで安値を広げた。その後の戻りは限定的。ユーロポンドは0.89台乗せから一時0.8925レベルまで高値を伸ばした。その後は上昇一服も0.89台は維持している。英国では変異種問題など新型コロナ感染拡大が懸念材料となっている。ザハウィ英ワクチン担当相は、おそらく3月には新型コロナ規制措置を緩和することできよう、と述べたが、緩和は段階的なものにとどまり、過大な約束はしたくない、とやや及び腰だった印象。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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