日経平均株価 始値 29435.61 高値 29585.75(09:55) 安値 29350.48(09:29) 大引け 29505.93(前日比 +117.43 、 +0.40% ) 売買高 14億6918万株 (東証1部概算) 売買代金 3兆1881億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は3日続伸、米株高を受け買い優勢の地合い 2.米国の追加経済対策の成立期待や企業の好決算を好感 3.米国でワクチン普及が進んでいることも追い風材料に 4.利食いも目立ち、値上がり銘柄数を値下がりが上回る 5.売買代金は3日間連続で3兆円を上回るなど活況商い ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前週末比237ドル高と6日続伸し3週ぶりに過去最高値を更新した。追加の経済対策とワクチン接種への期待から買いが優勢となった。 東京市場では主力株中心に買われ、日経平均株価が3日続伸となった。目先高値警戒感からの利益確定売りも出たが、買い意欲は旺盛でそれをこなした。 9日の東京市場は、前日の米国株市場で主要株指数が揃って最高値を更新したことや中国、香港、ベトナムなどのアジア市場が総じて強い動きを示したことなどを背景に日経平均は上値追い基調を継続した。利益確定売り圧力も顕在化し、前場取引時間中にはマイナス圏に沈む場面もあったが、下値では根強い買いが入り相場を支えた。米国の追加経済対策の成立が近いとの思惑や、ワクチンの普及が本格化していることで安心感が浮上している。国内でも企業の決算発表が概ねポジティブに作用し、業績回復への期待が株価上昇を後押しする格好となった。もっとも値上がり銘柄数よりも値下がり銘柄数の方が多く、TOPIXの上げは小幅にとどまっている。東証1部の売買代金は3兆2000億円弱と高水準。これで3営業日連続の3兆円超えとなった。 個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が一時1万円大台に乗せる人気となった。ファーストリテイリング<9983>が買われ、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>などの半導体関連、日本電産<6594>なども買いを集めた。サカイオーベックス<3408>がストップ高に買われ、マネックスグループ<8698>も活況高となった。サンケン電気<6707>も値を飛ばした。ソリトンシステムズ<3040>、MonotaRO<3064>なども高い。 半面、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>が冴えず、任天堂<7974>も売られた。ダイフク<6383>、太陽誘電<6976>、ダイキン工業<6367>なども下落した。メディカル・データ・ビジョン<3902>、JMS<7702>が急落、セントケア・ホールディング<2374>、マツダ<7261>、バンダイナムコホールディングス<7832>なども大きく値を下げた。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約183円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はバンナムHD <7832> 、ダイキン <6367> 、ソニー <6758> 、中外薬 <4519> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約67円。 東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)鉱業、(3)情報・通信業、(4)精密機器、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)その他製品、(3)ガラス土石製品、(4)海運業、(5)保険業。 ■個別材料株 △ツクイHD <2398> MBKパートナーズ系ファンドによるTOB価格にサヤ寄せ。 △ソリトン <3040> 21年12月期は営業利益18%増で2円増配見込む。 △サカイオーベ <3408> MBO発表でTOB価格にサヤ寄せ。 △JMDC <4483> [東証M] 4-12月期(3Q累計)税引き前が67%増益で着地。 △ビーイング <4734> [JQ] MBO発表でTOB価格900円にサヤ寄せ。 △ポーラHD <4927> 20年12月期業績は計画上振れ。 △鋳鉄管 <5612> 朝来市からAIを用いた水道管路劣化診断業務を受託。 △千代建 <6366> [東証2] カタールのLNGプラントを受注。 △サンケン <6707> エフィッシモのTOB価格にサヤ寄せ。 △センコーHD <9069> 21年3月期営業利益予想を上方修正。 ▼IDHD <4709> 21年3月期営業利益予想を下方修正。 ▼JMS <7702> 4-12月期(3Q累計)経常が9%減益で着地。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サカイオーベ <3408> 、(2)マネックスG <8698> 、(3)サンケン <6707> 、(4)Nフィールド <6077> 、(5)ツクイHD <2398> 、(6)鋳鉄管 <5612> 、(7)ポーラHD <4927> 、(8)BEENOS <3328> 、(9)エンビプロ <5698> 、(10)東洋エンジ <6330> 。 値下がり率上位10傑は(1)MDV <3902> 、(2)JMS <7702> 、(3)ランド <8918> 、(4)セントケア <2374> 、(5)GMB <7214> 、(6)大日本住友 <4506> 、(7)鈴木 <6785> 、(8)ティアック <6803> 、(9)マツダ <7261> 、(10)東京センチュ <8439> 。 【大引け】 日経平均は前日比117.43円(0.40%)高の2万9505.93円。TOPIXは前日比1.59(0.08%)高の1925.54。出来高は概算で14億6918万株。東証1部の値上がり銘柄数は933、値下がり銘柄数は1160となった。日経ジャスダック平均は3858.68円(5.15円高)。 [2021年2月9日] 株探ニュース
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