メーシーズが取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表しており、既存店売上高は減収が続いているものの予想ほどではなかったことや、利益率改善で1株利益が予想を大きく上回っている。ホリデーシーズンが予想ほど不調ではなかったことや、追加経済対策による直接給付の効果も出たようだ。 同社はガイダンスの公表を復活させており、第1四半期、通期とも予想を上回る売上高見通しを示している。同社は発表資料で今年を、「パンデミックからの回復および再建の年と位置付けている」と述べたほか、同社のジェネっトCEOは 「特に利益率の回復に焦点を当てている」と語った。 同社はまた、収益力の高い成長を達成するための3ヵ年計画である「ポラリス戦略」について最新動向を示している。同経営戦略には店舗の約4分の1閉鎖、従業員の9%削減、高性能のショッピングモール、オンライン販売などが盛り込まれているが、オンライン販売など、その一部を加速させると述べた。 ただ、株価は冴えない。決算発表直後の時間外取引では上昇していたものの、株式市場に調整の雰囲気が強まる中、同社株も昨年11月以降、買い戻しが続いていただけに、きょうは雰囲気に呑み込まれているようだ。 (11-1月・第4四半期) ・既存店売上高:-17.1%(予想:-20.4%) 所有ベース:-17%(予想:-20.5%) ・1株利益(調整後):0.80ドル(予想:0.07ドル) ・売上高:67.8億ドル(予想:65億ドル) ・粗利益率:33.7%(予想:31.8%) ・在庫:37.7億ドル(予想:44.3億ドル) (2-4月・第1四半期見通し) ・1株利益(調整後):-0.40~-0.90ドル(予想:-0.32ドル) ・売上高:41.9~42.9億ドル(予想:41.7億ドル) (通期見通し) ・1株利益(調整後):0.40~0.90ドル(予想:0.74ドル) ・売上高:197.5~207.5億ドル(予想:201億ドル) (NY時間10:00) メーシーズ 14.72(-0.56 -3.66%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
 
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