ドル買い優勢で始まる ドル円は115円台でしっかり=NY為替前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 年明けのNY為替市場はドル買いが優勢で始まっている。ドル円はロンドン時間に一時114円台に値を落としていたが、NY時間に入って115円台に戻しており、しっかりと推移している。今年はドル高への期待が高まっており、その期待通りのスタートが見られている。米国債利回り上昇もサポート。

 今年はFRBの利上げが期待されており、先日のFOMCでは3回の利上げの可能性が示唆された。一方、感染拡大への懸念も依然として残っており、その経済的影響に対する懸念も根強い。ドルにとっては、FRBの利上げとリスク回避の二重の追い風に、少なくとも年初は上昇との予想が多い。中国でも感染が拡大しており、供給のボトルネック増加が世界的な減速につながる場合、ドルは更に魅力的になるとの指摘も聞かれる。特に日本はまだ欧米と比較すれば、顕著なインフレが見られておらず、日銀が行動する可能性は低いとの見方から、海外勢中心に対円での上昇を期待する声も多いようだ。

 ユーロドルは1.12ドル台に下落している。今年はドル高への期待が高く、その期待通りのスタートとなっている。昨年末は1.12ドル台に入ると押し目買いも見られ、1.13ドル台に戻していたが、今回もそうなるか注目。21日線が1.1305ドルに来ており、その水準を下回ってきている。
 
 ユーロドルは昨年後半に多くの逆風に直面し、11月には2020年6月以来の安値水準に達した。タカ派のFRBと忍耐強いECBの政策格差拡大がその背景にあり、特に米独の国債利回り格差が昨年6月以来の約0.6%ポイントに拡大していた。オミクロンの感染拡大により、2020年ほどではないものの、ドルにリスク回避の需要が強まったこともユーロドルの重石となった。米国よりも欧州のほうが行動規制に対する感度が高く、ユーロは圧迫された。それでも、感染による死亡者数は減少を続けており、以前のような厳格な行動規制はないという楽観的な期待に支えられている。

 今年はフランスの大統領選が予定されているが、2017年とは異なり、フランスのユーロ離脱のリスクは皆無。その意味では今回のフランス大統領選へのリスクは限定的と見られている。一方、エネルギー価格は今年も上昇が期待されている。それにより、ECBの高インフレは一時的との主張が時を待たずして消えてしまう可能性があり、それが明確になれば、ユーロは力強いリバウンドの可能性があるとの指摘も聞かれる。昨年6月以降の下降トレンドラインが1.1450ドル付近に来ているが、その水準を突破すれば、ユーロドルはさらに上昇する可能性も指摘されているようだ。

 ポンドドルは再び1.34ドル台に下落。昨年末は1.35ドル台半ばまで上昇したものの、1.35ドル台を維持できていない。100日線が1.3560ドル付近に来ているが、その水準まで到達せずに戻り売りに押されている状況。明日以降の動きが警戒される。

 ジャビド英保健相は追加制限に反対を示し、今後数カ月以内にさらに多くの検査を利用できるようにすることを約束した。ジャビド英保健相はデイリーメール紙に国家は新型ウイルスと伴に生きるよう努めなければならない。新たな封鎖は絶対に最後の手段でなければならないと述べた。封鎖による莫大な健康および社会的、経済的コストを理由に挙げていた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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