大阪9月限 日経225先物 28610 +100 (+0.35%) TOPIX先物 1977.0 ±0.0 (±0.00%) 日経225先物(9月限)は前日100円高の2万8610円で取引を終了。寄り付きは2万8660円と、シカゴ日経平均先物(2万8680円)にサヤ寄せする格好から買いが先行した。その後は、利食いをこなしながら上げ幅を広げると、前場半ばには一時2万8790円まで買われる場面があった。ただし、ジャクソンホール会議で26日に予定されているのパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えるなか、足元で積み上がっていた売り方のカバーは前場半ばまでに一巡したと見られ、その後はこう着感が強まった。後場半ば以降は、じりじりと上げ幅を縮め、取引終了間際には2万8600円をつけており、2万8610円と日中の安値圏で取引を終えた。 日経225先物は米国市場の流れを引き継ぎ、買い先行で始まったが、リバランスが一巡した後は、短期的なリバウンドを狙ったロング筋のポジション調整の動きといったところであろう。エヌビディアの大幅上昇がセンチメントを明るくさせるなか、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]は2%を超える上昇を演じたが、25日移動平均線に上値を抑えられる格好だったこともあり、カバーを狙った動きはそれほど強まらなかったと見られる。 東証プライム市場の出来高は8億5551万株と1カ月ぶりに9億株を下回り、騰落状況はほぼ拮抗していた。様子見ムードのなかで、リバランス一巡後はスキャルピング中心の商いだったようだ。なお、NT倍率は先物中心限月で14.47倍に上昇した。東京エレクトロンのほか、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]などが上昇をけん引していたため、日経平均型優位の需給だった。ただし、こちらもNTショートによるリバランスが中心であろう。 基本的にはFRB議長の講演内容を見極めたいとするなかでのポジション調整だったため、米国市場の動向次第では改めて新規のポジションを積み上げてくるだろう。週末のリバランスからは、いったんはアク抜け的な動きが期待されそうである。 手口面では、日経225先物はABNアムロが840枚、ソジェンが500枚程度の売り越しに対して、UBSが790枚、みずほが580枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はUBSが1350枚、みずほが1080枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1410枚、BNPパリバが410枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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