NY株式10日(NY時間16:21) ダウ平均 33715.37(+1201.43 +3.70%) S&P500 3956.37(+207.80 +5.54%) ナスダック 11114.15(+760.98 +7.35%) CME日経平均先物 27970(大証終比:+540 +1.93%) きょうのNY株式市場でダウ平均は1200ドル超の急反発。この日の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで、FRBの利上げペース縮小期待が一気に高まっている。米CPIは総合指数が前年比で7.7%に低下したほか、特に市場が注目しているコア指数が前年比6.3%に低下していたことは市場に驚きを与えたようだ。 米CPIを受けて短期金融市場では、12月FOMCでの0.75%ポイントの利上げ期待を大きく後退させ、0.50%ポイントの利上げ期待が大きく上昇している。確率は0.50%が80%、0.75%が20%程度となっている状況。ただ、パウエルFRB議長は先日のFOMC後の会見で、ターミナルレート(最終着地点)は9月時点の予想よりも高くなった可能性に言及していたが、市場では5.25%程度がコンセンサスとなっている。米CPIを受けても、その水準はまだ変化がないようだ。 全面高の中、これまで厳しい売りに押されていたIT・ハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが広がった。前日のダウ平均は200日線付近まで下落していたが、きょうは一気に反転し上放れする展開を見せている。 きょうは仮想通貨市場でビットコインも急反発しており、仮想通貨関連株も買い戻しが強まっている。なお、FTXは米事業を数日内に取引停止するとし、顧客にポジション手仕舞うよう通知した。 電気自動車(EV)のリビアン<RIVN>が決算を受け大幅高。1株損益やEBITDAは赤字だったものの予想ほどではなかったほか、通期については、EBITDAおよび2万5000台の生産台数の見通しを据え置いた。 タバコのアルトリア<MO>が軟調。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も従来の43ドルから38ドルに引き下げた。 クラウドベースの通信システムを手掛けるリングセントラル<RNG>が決算を受け大幅高。利益改善に関するガイダンスが投資家の主懸念を払しょくした。 監視システムのデータドッグ<DDOG>が大幅高。米証券取引委員会(SEC)に提出された文書によると、投資家で同社の取締役も務めるジャコブソン氏が5000万ドル分の株式を購入したことが明らかとなった。 民泊のプラットフォームを運営するバカーサ<VCSA>が決算を受け急落。シーズンオフの第4四半期については予想を下回る見通しを示した。 コンテンツ配信サービスのエッジオ<EGIO>が決算を受け急落。売上高の悪化傾向に言及している。 セキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>も上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も200ドルへ引き上げた。 米消費者物価指数(10月)22:30 結果 0.4% 予想 0.6% 前回 0.4%(前月比) 結果 7.7% 予想 7.9% 前回 8.2%(前年比) 結果 0.3% 予想 0.5% 前回 0.6%(コア・前月比) 結果 6.3% 予想 6.5% 前回 6.6%(コア・前年比) リビアン<RIVN> 32.96(+4.89 +17.42%) アルトリア<MO> 44.22(-0.99 -2.19%) リングセントラル<RNG> 36.90(+8.54 +30.11%) データドッグ<DDOG> 76.52(+9.30 +13.84%) バカーサ<VCSA> 1.97(-1.61 -44.97%) エッジオ<EGIO> 1.39(-0.77 -35.65%) パロアルト<PANW> 163.46(+11.89 +7.84%) アップル<AAPL> 146.87(+12.00 +8.90%) マイクロソフト<MSFT> 242.98(+18.47 +8.23%) アマゾン<AMZN> 96.63(+10.49 +12.18%) アルファベットC<GOOG> 94.17(+6.77 +7.75%) テスラ<TSLA> 190.72(+13.13 +7.39%) メタ・プラットフォームズ<META> 111.87(+10.40 +10.25%) AMD<AMD> 68.47(+8.55 +14.27%) エヌビディア<NVDA> 157.50(+19.74 +14.33%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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