英中銀は2月、3月に0.50%ポイントの利上げで一旦停止との見方=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間に入ってドル買いが優勢となり、ポンドドルも1.21ドル台前半に下落している。21日線が1.2145ドル付近に来ており、その水準を下抜けているが、本日の200日線が1.2095ドル付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。

 英中銀は先週の金融政策委員会(MPC)で0.50%ポイントの利上げを実施し、追加利上げの可能性も示唆した。しかし、インフレがピークを過ぎた可能性にも言及したほか、議事要旨では、英経済はリセッションに入り、第4四半期は0.1%のマイナス成長を見込んでいるとも指摘している。委員の投票行動が3つに分断したこともあり、FRBやECBに比べてハト派な印象が強かったようだ。

 アプローチは様々な見方が出ているものの、ターミナルレート(最終到達点)は4.50%か4.75%程度が市場のコンセンサスとなっている。来年以降、通常の0.25%ポイントずつ段階的に引き上げとの見方の一方で、2月と3月に0.50%ポイントずつ引き上げて、4.50%で利上げサイクルを一旦終了との見方も出ている。

 英中銀は利上げに時間をかける前に、英経済活動が弱まり、労働市場が緩み、そして、賃金の伸び鈍化の具体的な兆候を見たがっているという。そのような兆候は、次の2回のMPC後まで表れないという。

GBP/USD 1.2136 GBP/JPY 166.26 EUR/GBP 0.8721

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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